「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「最高の雑談術 乱談のセレンディピティ」(外山滋比古)

高校、大学の頃、頭の良い人に憧れて、知的な生活に憧れた。その両巨塔が、渡部昇一外山滋比古だ。40年ぶりに読んでみると、やっぱりすごい。刺激をうけるということは普遍的なメッセージなのだろう。230万部突破だって。そのエッセンスを紹介しよう。
 
三人寄れば、面白くなることなのであろう。三人の知恵を合わせれば、集知のおもしろさが出るけれども、どこか不安である。椅子のように三本、四本では安定しない。三人寄ればではなく、四人、五人、六人くらい集まると、面白くなる
 
ひとりではいけない。二人でも足りない。それが三人になると、知恵が出る。なんとなく体調がよくなくて、しょぼくれて会に出ることもあるが、不思議なことに、帰りは別人のようになっている。健康効果はたしかである。心身のストレスが吹き飛ばされるのであろうか。
 
乱読に相当する乱談ということばもない。しかたがないから、創造的雑談のことを、あえて乱談と呼ぶことにした。なお、一般の認知を得ていない。乱談はもちろん、ひとりでは、乱れることができない。相手がいる。やはり、最低三人はいないと乱談は成立しない。昔の人が、三人寄れば文殊の知恵、といった英知におどろく。
 
・日本人は欧米の人に比べて、ありがたくないハンディを負っている。日本語である。漢字を使っている。しかも仮名と混用である。だから、俳句のような短詩型文学が生まれたのであるが、ニュートンのような人は現れなかった。
 
・漢字を使っているからではないが、日本人のことばは、目に偏っている。耳は問題にしないで、文字、記録、書物によって生きる。「日本人は目で考える」(ブルーノ・タウト)は、日本人には当たり前のように思う。
 
・ひとの言うことをいちいち、批判、ケチをつけるのが生き甲斐、といった人は、乱談のメンバーには不適当である。珍しいことはなんでも飛びついて感心する、お人好しが、すぐれた乱談を起こす。乱談は“おもしろさ”を生む。“おもしろいこと”を見つける力を持っている。
 
・昔、中国の人が、朝、太陽の出るのと同時に、政務を始めた。天子の政務をとることを朝廷というようになったわけだ。目からウロコだった。
 
・どうも、朝と夜の関係がすっきりしない。われわれは、朝から一日がはじまり夜で終わるように思っているが、太陰暦の時代の人たちにとってはそうではなかったのか。
 
午後、夕方、つまり月の出る自国にはじまり夜になり、さらに日が出る朝になり、昼ごろに一日が終わるという生活時間だったのではないかそう考えると、辻褄の合うことが、いろいろある。たとえば、クリスマス。つまり、24日のイヴで始まり、翌日の昼下がりには終わってしまうのである。
 
太陰暦の考えが、太陽暦に変わって起こった混乱で、近代の人間は、その影響を強く受けて、夜型人間と朝型人間が併立するようになったのだと考えられる。旧暦が新暦に変わったために、近代の人間は分裂したのかもしれない。昔の人は、夜、本を読んだ。昼は忙しくて本など読んでいられない。
 
・(ウォルター・スコット「なーに、明日の朝になれば、いい考えが生まれるさ」夜は、だいたい考えるのに適していない。体も頭も心も、疲れてよく働かない。ぼんやりとものを思うことはできるが、新しいことを考え出すエネルギーがない、“朝考暮思”ということを考えた。新しいことを考えるのは朝の時間。夕方になったら、そぞろの情緒に浸るように人間はできているのではないか小説は夜、書くことはできるが、新しい思考、アイディアは朝でないと生まれない。
 
 
寺田寅彦のエッセイ」「酸素の発見者、ジョゼフ・ブリストリーの“例の会”“(ルーナー・ソサイエティ(月光会))」「パーキンソンの法則=忙しい人ほどヒマがある」「日本の筆は筆圧が要らず、細字に弱い。ペンは小さな文字に適している」「四人称の存在」など。

 

ひとつひとつのメッセージが珠玉だ、名著たる所以だ。何度も繰り返したくなります。オススメです。(^^)

 

 

この本と併せて読もう。オススメです。(^^)

 

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