家での食事のは99.9%、ワタシが作っているのだが、料理が好きなのと、酒のおつまみを自分の好みで作れるのと、最高のストレス解消だからだ。(^^) だって「食べて飲んで歌う」のが仕事だから。(^^)
さてこの本。最近、ご縁をいただいた料理研究家、」サカイ優佳子さんの著書。いいなあ、目からウロコだったなあ!乾物って海藻サラダや寒天とキクラゲちゃんくらいしか使ってなかったかも。「SDGs」だし、料理の幅が広がるなー!♪そのエッセンスを紹介しよう。
・今あなたが食べているものが、誰によって、どこでどんな方法で作られたのかを考え てみたことはありますか?食べることは、私たちのカラダや心を作ります。 でも、それだけではありません。
・私たちが食べることは、家で料理をするにしても、お弁当を買って食べるにしても、 外食をするにしても、完全に自給自足の暮らしをしている人以外は、誰かにお金を払っているはずです。そのお金は、巡り巡ってその料理ができるまでの過程にいる誰かの手に渡っていきます。
・私たちが食べることは、遠く地球の果ての国の生産者を潤すかもしれない。
私たちが食べることは、地元に田んぼを残すことにつながるかもしれない。
私たちが食べることは、赤とんぼがいる風景を生むかもしれない。
その一方で、私たちが食べることは、ある魚を絶滅に追い込んでいるかもしれない。
私たちが食べることは、どこかの土地を痩せさせているかもしれない。
・私たちが意識するかしないかにかかわらず、私たちが何を食べるかという日々の小さな選択が、地球のどこかと繋がっていて、未来の社会を変えていきます。
・日本の自給率は33%に過ぎず、食料の多くを海外に依存しています。その一方で、廃棄されている食品ロスは、事業系が275万トン、家庭系が247万トンにも及びます。国民1人当たり、毎日ご飯茶碗1杯に近い量を捨てており、年間では捨てています。
・私たち一人ひとりが意識を変え、未来をより良いものにしたいと願い、小さな行動を 起こしていくことが必要とされています。サステナブルな未来への変化は、誰かが起こ してくれるのではなく、私たちのキッチンからこそ始まるのです。
・乾物というと、みなさんはどのようなイメージを持っていますか?「料理に手間と時間がかかって面倒」「料理法がわからない」「和食の材料」といったところでしょうか。実は私たちも、乾物について、以前は「おばあちゃん世代の保存食」くらいにしか思っていませんでした。
・スーパーマーケットの乾物コーナーに並んでいた乾物はというと、切り干し大根、干 し椎茸、昆布、煮干し、乾燥わかめ、海苔、豆類、高野豆腐、かんぴょう、ズイキ芋がら)、きくらげ、麩、ごま・・・・・・などなど。 野菜あり、きのこあり、魚あり、海藻あり、豆類あり・・・・・・と多彩な食材が揃いました。 震災直後でも私たちが住んでいる地域では、水道、ガスはふだん通り使うことができ、 料理をすることには問題なかったので、これらの乾物におおいに助けられました。
・考えてみれば、乾物は冷蔵庫のなかった時代から、保存性を高めて食べものが少なく なる時期への備えとして活用されてきたものです。必要に迫られ、さまざまな食材を乾 物にしてきたからこそ、多彩な種類があるのだろうと思います。この乾物使いの知恵を捨ててしまってはもったいない!
・【乾物を使う5つのメリット】
①乾物は「いつも」使えて「もしも」の備えとなる(常温で長期保存、水ではなく水分で戻る、生ゴミが出ない、包丁が要らない、添加物はほとんどない)
②冷蔵庫がいらないから省エネになる
③軽いので輸送時の二酸化炭素排出の削減になる
④畑での食品ロス削減になる
⑤家庭での食品ロス削減になる
・この本を読んで、SDGsは自宅のキッチンからも始められると気づき、料理の楽しさにも目覚めてくれた ら嬉しいです。ふだんの暮らしの延長で続けることができる小さな行動を起こす人が増えれば、その周りの人たちにも伝わって、いつか大きな動きになるかもしれません。未来をよくした いと思っているのはきっとみんな一緒。今日から、あなたから、まずは一歩を踏み出しましょう!まずは知ることからスタートしましょう。
その他、「パパセカ(乾燥じゃがいも)との運命的な出会い」「野菜を捨てずに干して保存するようになったら?」「家で米粉を使うだけで、未来が変わる!」「乾物カレーの日って?」
書かれているレシピ、全部やってみよ。あらたな発見が満載。ますます、男子厨房に入っちゃうよー!♪ 超オススメです。(^^)