「ラマチャンドラン博士は、独創的な「バーチャルリアリティ」 装置、すなわち鏡を設置した箱という単純な装置を使って、 患者に正常な手足を見せるだけで効果があることを発見した。 効果は魔法のように即座にあらわれる。 手が正常に見えることが幻肢の感覚に対抗するのだ」そのエッセンスを紹介しよう。
・あるアマチュアスポーツ選手は、 バイクの事故で腕を失って以来「幻の腕」 が動くいきいきとした感覚をずっと感じ続けている。 失った手を空中でひらひら動かすことも、ものに「触れる」 こともできるし、コーヒーカップを「つかむ」ことさえできる。
・ 人間の脳は宇宙でいちばん複雑に組織された物体であるという表現 は、すでに決まり文句になっているが、 実際にもっともな表現である。
・ 切断された腕がいつまでも患者の心のなかに存続するのはなぜだろ う?なぜ心は、喪失を受け入れて身体イメージを「つくりなおす」 ことをしないのか? 確かに身体イメージをつくりなおす患者も少数いるが、 それにはふつう何年も何十年もっかある。 なぜ何十年もかかるのだろう。
やっぱり人間の脳ってスゴイんだね……。ということは脳を味方につけたらこっちのモノだねー!オススメです。(^^)