「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日」(パリッコ/スズキナオ)

 

いいなあ。このタイトル。意味がよくわからないのがいい。( ・∀・)イイ!!。

 

デイリーポータルZ」の人気企画を厳選し書籍化。〈ただ、酒を飲むだけ〉のユニット「酒の穴」のパリッコとスズキナオによる、上機嫌な対話エッセイ集。「展望飲み」「冷やしアメリカ」「ニセ正月」「弁当将棋」……、いつもより幸せのギアを一段階上に入れて、〈無駄と余剰〉の可能性を追求する全26編」そのエッセンスを紹介しよう。

 

「ご自由にお持ち下さい」にはロマンがある。極めて個人的な見解ではあるけれど、僕はそう思う。これから始まるのは、徹底的になんの中身もない無駄、余剰の世界だ

 

。・読んで腹を立てる人も、あまりのくだらなさに膝から崩れ落ちる人もいるだろう。そういう人はどうか、家の前に「ご自由にお持ち下さい」と書いた段ボールを置いて、そこにこの本を放り込んでおいてくださればと思う。

 
「ご自由に」にはロマンがあるんですよ。どんな人が使っていて、なぜをれを手放したのかとかね。勝手に想像しながら、意志を受け継いだ気になって酒を飲む。ところがあれて、完全に一期一会。偶然の世界じゃないですか。いっちょ1日、本気でやってやりましょ!とにかく街に出て「ご自由に」を探し、何かゲットするまで帰れない。ゲットしたものを後日オンラインで見せ合う、という感じかな。
 
・(ナ)「白菜ひと玉100円だもん。安いよなー。リュックに白菜ひと玉入れて大阪に帰れないといけないからな。
 
(パ)それももうリュックじゃなくて「白菜ケース」でしょう。商品名は「白菜しょえるくん」

(ナ)ははは。「激落ちくん」みたいなね。
 
(パ)そう考えると「荷物しょえるくん」ですね。
 
(ナ)靴だって「遠くに行けるくん」ですよ。足からし前に進むくん」口は「吸えるくん」「食えるくん」「歌うくん」でもいいし。
 
・(ナ)「1250穴」ってなんですか?」
 
(パ)「この店の通貨単位ですね」
 
(ナ)「ケツかな?アナかな?」
 
(パ)「あれはいくらですか?」って聞いてみたら、普通に「940円です」とか言われたら笑うけど。ただココ、穴感には相当なこだわりというか徹底ぶりを感じまして、もう自分たちのことを「穴人」と呼んでいるんです。

(ナ)やばい。もう地底の独立国なんですね。「けつじん」かな「あなじん」かな?

(パ)「あなんちゅ」?
 
(ナ)「アナリスト」?
 
「ひとつの弁当から好きなおかずを取り合う「弁当将棋」」「元気力発電所石神井のリサイクルショップ)」「冷やしアメリカはじめました」「スガシカオゲーム」「川の駅あずま家」「白身(スズキ)のフライ定食」「東京の酒の穴」「素通り食品」「缶詰ウインナー」「いつもの自分“じゃないほう”を選ぶご近所散歩」など。

 

エコノミスト」っていかに安く酒を飲むのか、を追求しているヒトかと思ったよ。(笑)オススメです。(^^)