「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「最高のコーチは教えない。」(吉井理人)

吉井理人といえば近鉄、ヤクルトの元エース。球はそんなに早くないけどクレバーなピッチングを思い出すよね。その後ニューヨーク・メッツで活躍。来年からは千葉ロッテマリーンズの監督になるんだよね。(・∀・)
 
大谷翔平ダルビッシュ有のコーチが伝える超一流コーチング。才能を120%引出し、圧倒的成果を出す方法ビジネスに役立つ 超一流コーチングとは!?」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
どうすれば相手のモチベーションを高め、能力を引き出し、高い成果を挙げることができるのか。メンバーを成長させることができるのか。その方法は「教える」のではなく、自分の頭で考えさせるように質問し、コミュニケーションをとるコーチング」という技術だ。
 
プロ野球選手はわがままだ。現役時代の僕もそうだった。それぐらいの気概がないと、プロフェッショナルという厳しい世界を生き抜いていけない。このわがままな気質は、いわゆる「一流」と呼ばれるレベルに到達し、人間的に成熟したころに少しずつ消えていく。
 
・だから、プロ野球選手はコーチに頭ごなしに教えられたり、結果だけを見て指導されるのを極度に嫌う選手にとって嫌なコーチは、事前に何も指導していないのに、マイナスの結果だけを見てあれこれ言ってくるタイプだ。自分の経験ばかりを延々と話すコーチも煙たがられる。
 
自分のことしか考えてこなかった人間が、何の準備をなく教える側に立っても、自分の経験を伝えることしかできない。
 
ニューヨーク・メッツのボブ・アポダカコーチ「おまえ以上におまえのことを知っているのは、このチームにいない。だから、おまえのピッチングについて、俺に教えてくれ。そのうえで、どうしていくのがベストの選択かは、話し合いながら決めていこう」驚いた。コーチからそんなことを言われたことがなかったからだ。
 
プロ野球におけるコーチと選手の関係は、これまで「師弟関係」が主流だった。しかし、こうした指導はコーチのミニチュアを再生産するにすぎない。選手が持っていたせっかくの個性が消され、本来持っていたはずの本当の力は出てこない。
 
日本は「負けたら終わり」だが、アメリカ人にはその感覚がない。自分を犠牲にしてまで一点を取る必要性が、アメリカ野球のシステムには存在しないのだ。
 
サッカーのコーチは、自分が教えたことを選手が出来なければ、それは選手の責任ではなくコーチの責任であると考える。だから、一つのスキルを指導するために、無数の指導方法を知っていなければならない。しかし野球界では、教えたことができないのは選手の責任と考える。その考え方の違いに愕然とした。よく考えれば、野球界の非常識さは歴然としている。できないのは選手のせいだと開き直るのは、職場放棄としか言いようがない。
 
権藤博さん「おまえたちはプロだ。能力があってやればできる。どうせやるなら、格好良くやろう」
 
・僕が思い浮かべる究極のコーチ像は、コーチングの結果、選手が何でも一人でできるようになり、はた目から見るとサボっているようにしか見えないコーチだ。
 
その他、「コーチの仕事は「教える」ことではなく「考えさせる」こと」「相手と自分の経験・常識・感覚がまったく違う」「強制的な指導は目的を見失う」「ミスの指摘は自尊心を傷つけるだけ」「コミュニケーション能力が低いと、言いたいことが伝わらない」「コーチのコミュニケーションミスから、モチベーションを下げる選手は多い」「アドバイスは邪魔なものだと肝に銘じる」「上からのレベルの高い言葉は「翻訳」して現場に伝える」など。

 

「サボっているように見えて、本当にサボっていたら、それじゃダメじゃん!」(笑)オススメです。(・∀・)