「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「猫のいる家に帰りたい」(短歌・エッセイ 仁尾智 イラスト 小泉さよ)

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このタイトルを見たら、読まずにいられないよね、猫派としては。(=^・^=)
 
「猫の短歌。世界初の猫歌人・仁尾智。13年間の連載がついに単行本化!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
・幸せは重くて苦い ひざに寝る猫を起こさずすするコーヒー
 
幸せは、重さだ。一年半の一人暮らしで実感としてわかったのは、このこだった。今わずわらしく感じている重さだって、いつかきっとそれが愛おしいものであることに気づく。重さとはそういうものだ。猫が眠るひざの重さは、まぎれもなく幸せとイコールだと思う。妻にコーヒーを入れてもらえるという特権も含めて。
 
・幸せなことだ 暮らしに猫がいて 泣いたり笑ったりすることは
 
・あのビルの脇の 室外機の上の 猫には誰も気づかない街
 
・撮らないでただ眺めてる 被写体のような姿で寝る猫のこと
 
・伸びをする猫の背中をモチーフに 発明されたのがすべり台
 
・猫がくる ほめてほめてという顔で 何か不穏なものをくわえて
 
・猫魔でも僕をあきれた顔で見る 脱ぎ捨てられた靴下の前
 
・「暴れる」か「寝る」かの二択 子猫は「温存する」がまだわからない
 
・まっさきに猫がまくらのまんなかで まんぞくそうにまるまってます
 
・この家で観測してきた限りでは 猫はコタツで丸くならない
 
・右に妻 左には壁 胸に猫 枕元に猫 股ぐらに猫
 
・もらわれていった子猫に この家を思い出さない未来を望む
 
・幸せに匂いがあれば日なたとか パンとか猫に似ているはずだ

 

ああ〜〜ニャンコ飼いたい!猫屋敷に住みたい〜。そうしたらワタシだって猫歌人になれるかも!?ニャンコファン必読っ!オススメです。(・∀・)

 

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