「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「これから猫を飼う人に伝えたい11のこと」(短歌・文 仁尾智 絵 小泉さよ)

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子どもの頃、新潟の実家には猫がいた。小田原に引っ越したところには、借家だったので猫はいなかった。ワタシと弟は猫好き。兄と母は猫嫌い、ときている。何度も子猫を連れ帰り「ねえ、飼ってもいいでしょ!」とお願いしてもダメだった。しまいに「何で、猫を買っちゃダメなの!?新潟では飼ってたじゃん!」「ネズミがいたからだよ!」(笑)そーだったのかあ、ネズミを捕るために猫がいたのか〜!(=^・^=)
 
さてこの本。「多くの猫と暮らしてきた歌人仁尾 智さんが、これから猫を飼う人に伝えたいことを11の短歌と短いエッセイで綴る」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
猫の寿命は、長生きして二十年くらい。れから猫を飼うあなたにも、今後二十年の間にいろんなことが起こると思います。引っ越したり、転職したり、家族が増えたり、逆に減ったり……。そのすべてに「猫がいること」を前提とする必要があります。「いま」だけでなく、「この先二十年」を想像してみてください。そこに猫がいる二十年。猫があなたを追い抜いて年を取っていく二十年。
 
猫を迎えるときにはいつも「健やかなるときも、病めるときも……というフレーズがよぎります。妻とは結婚式も挙げていないくせに、です。猫を飼うことは、当たり前だけれど、猫の一生をまるごと引き受けることです。
 
幸せの終わる瞬間を実感したことは、あるだろうか。僕はある。日常的にある。猫の喉の音が鳴り終わるとき、幸せは終わる。その音は、この世で一番やる気のでない、この世で一番素敵な音ときている。神様って天才だ。
 
・僕の手に もう生傷がないことで 子猫が猫に なったと気づく
 
・猫なのに ねずみ算式に 増えるので 増えないように 僕たちがする
 
・入ってた袋のほうで じゃれる猫 僕の選んだ おもちゃをよそに
 
・幸せは 重くて苦い ひざに寝る 猫を起こさず すするコーヒー
 
・ノラなのに 人なつっこい おそらくは 過去に名前で 呼ばれてた猫
 
猫の死は、きつい。どこかをもがれたような感覚がずっと続く。突然、腹の底から「悲しみ」としか言えないものがせり上がってきて、吐くように泣いてしまう。自分ではまったく制御できない
 
名付けて「幸福前借り理論」猫との暮らしで得てきたおだやかさとか、やわらかさとか、あたたかさとか、おもしろさといった幸せの数々は、全部返済の義務がある「前借り」なのだ。そして、前借りした幸せを返済する唯一の方法が、その「猫を看取ること」なのだ。僕がお守りのように、いつも心に携えているこの理論を、これから猫を飼うみなさんにもおすそわけしたいと思います。

 

いいなあ!ニャンコ、飼いたいなあ!幸福前借りしたいなあ!♪ 猫屋敷に住みたいなあ。だって前世はニャンコだから。オススメです。(=^・^=)

 

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