「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「『サピエンス全史』をどう読むか」(ユヴァル・ノア・ハラリ×池上彰)

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『サピエンス全史』をどう読むか

『サピエンス全史』をどう読むか

 

昨年読んだ400冊近い書籍の中でダントツのナンバーワンだったのが「サピエンス全史 (上)(下)文明の構造と人類の幸福」(ユヴァル・ノア・ハラリ)!全人類必読の書だよね〜!(・∀・)!

 
「世界に衝撃を与えた『サピエンス全史』は何を伝え、いかなる未来をさし示しているのか。入門書にしてもう読んだ読者への解説書」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
(ハラリ)「この本における最も重要な問いかけのひとつは、幸福をめぐる哲学的な問いです。こう私は問いました、歴史がすすむにつれて人間はより幸福になったのか?私たちは2万年前よりも幸福なのか?と。このようにここで、哲学から問いをとりだし、歴史、経済、生物学を通じてその答えをさぐりだそうとしました」
 
・歴史で最大の問題のひとつに、人間社会ではなぜ男性の方が女性より優位にたっているのかということがあります。これには様々な仮説がありますが、一番一般的な説では男性が女性より身体的に強いからだとされています。しかし、これでは説明がつきません。なぜなら人間社会でも、そして他の動物の世界でも社会的な権力は身体的な強さにではなく社会的な能力によるものだからです。
 
・多くの人は種の絶滅と自然環境の破壊は、ここ1、2世紀の最近の現象で工業化の結果だと考えています。しかし、実際にはホモ・サピエンスは何千年にもわたって生態系を変え、さらに破壊してきましたその最初の証拠は4万5000年前のオーストラリアにあります。最初の人類がオーストラリアに到達した時、短期間のうちにオーストラリアにいた大型動物の90パーセント以上を絶滅させています。今日、世界では地球上に残っている動物の大多数は人間か家畜、つまり私たちが飼育し自分たちのために役立てる豚やニワトリ、牛で占められています。地球上の大型動物の90パーセント以上は家畜です。つまり基本的に私たちは完全に自然を破壊してしまい、残っている動物といえば私たちの思いのままになる奴隷のような動物たち、肉や乳製品、卵を供給するために工業型の畜産で飼育したものだけになってしまいました。
 
お金はおそらく、人間が創り出した最大の作り話ですお金自体にはいかなる物質的な価値もありません。100ドル札や1万円札を見ることはできますが、それを食べることはできませんし、飲むこともできません。それ自体では何もできないのです。しかし銀行家や財務大臣といった偉大なストーリーテラーがいて、人々に「ほら、この紙切れは10本のバナナに相当するぜ」と語りかけるのです。チンパンジーにお金をあげても受け取ってはくれません。彼はこの虚構を信じないからです。人間だけが虚構を信じるのです。

 

改めて何度も何度も繰り返し反復したくなりました。超オススメです!(・∀・)

 

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『サピエンス全史』をどう読むか

『サピエンス全史』をどう読むか