「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「読書の腕前」(岡崎武志)

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読書の腕前 (光文社知恵の森文庫)

読書の腕前 (光文社知恵の森文庫)

  • 作者:岡崎 武志
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2014/10/09
  • メディア: 文庫
 

ああ〜〜いい本だ。今年のベスト10入りは間違いないっ!

読書家とは思っていないワタシだが、普通の人よりは本を読んでいると思っていたが、

年間3000冊本が増えていく!という著者の本に掛ける凄まじさに、中学生の頃読んだ、渡部昇一『知的生活の方法』を思い出した。本に憧れ、書斎に憧れ、読書漬けになる孤独の日々への憧れを思い出したのだ!

 

 「寝床で読む、喫茶店で読む、電車で読む、バスで読む、トイレで読む、風呂で読む、目が覚めている間ずっと読む……。ベストセラーの読み方から、「ツン読」の効用、古本屋との付き合い方まで。“空気のように本を吸う男"が書いた体験的読書論」そのエッセンスを紹介しよう。


本を読もう。もっと本を読もう。もっともっと本を読もう。本でないものはない。世界というのは開かれた本で、その本は見えない言葉で書かれている。(長田弘


「書物を読むことで得る大切な収穫のひとつは、他者を知ることだと思います」(色川武大


「読書のたのしみのひとつは、私にとってこの他人の人生を生きること、他人になれる喜びかもしれない」(遠藤周作

「本というものは、時間の流れを一瞬で止めてみせることができるメディアだと思うんです。(佐野眞一


本は即効性がない。風邪薬などと違って非常に効き目が悪いメディアだ。本というのはじわじわ聞いてくる。あるいはそのときには気づかなくて、後になって考えると、ちゃんと効果があったんだな、とわかる。または効き目がなくても、いつのまにか溶けて、静かに体内に吸収されてしまっている。本ってそいういうものだろう。


本というものはもともと不便なもの。本は、いやでも読む場所を固定し。そこに自分の肉体を釘付けにし、いくばくかの時間を費やさなければならない。「読む」という意志も必要だ。「不便」なことこのうえない。そこに便利なものを求めてしまったら、ものの中身が変質してしまうという怖さがある。


・「『教養』とはつまるところ『自分ひとりでも時間つぶせる』ということだ。それは一朝一夕にできることではない。その人を「孤独な人」とは言わない。なぜなら、その人の時間はきわめて充実しているからだ。「孤独」を克服し、たったひとりで自分の内面を深めるのは「読書」以外にない、と考えている。」


その他、「男の顔は読書がつくる」「読書の特等席=一人がけの席、最前列」「年に3千冊増えていく本との闘い」「鈍行列車に揺られ……日帰り読書旅」「私の「ブ」攻略法」「詩は別腹」など。

 

はあ〜〜今年は、本を読む旅に出てみたい。……その前にギターを抱えて「流しの旅」

 が先かな!(笑)読書ファン必読!超オススメです。(・∀・)♪

 

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読書の腕前 (光文社知恵の森文庫)

読書の腕前 (光文社知恵の森文庫)

  • 作者:岡崎 武志
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2014/10/09
  • メディア: 文庫