「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「埼玉 地名の由来を歩く」(谷川彰英)

 


埼玉 地名の由来を歩く (ベスト新書)


新潟生まれ、小田原育ちのワタシ。だが、人生でイチバン長く住んでいるところが、横浜になってしまった。(笑)通算24年かあ。長いなあ…。いままで10回引っ越しをしてきたが、実は好きな県は埼玉県なのだ。(・∀・)


旧大宮市に2年、久喜市に2年住んでいた頃、埼玉じゅうをクルマで走りまくった。交通の利便の良さ、物価の安さ、案外個性的な市町村。また住んでみたいなー!(・∀・)


さて、この本。「豊かな古代史・街道筋の繁栄・日本5位730万人もの人が住む埼玉の謎は地名で解き明かす地名から見た埼玉県の歴史と風土とは!?」そのエッセンスを紹介しましょう。


埼玉県下に存在する式内社の数は東京都や他県を圧倒しており、それはとりもなおさず、埼玉が東日本の中心であったことを示唆している。埼玉県は旧武蔵国の北半分を占めているのだが、現代人の意識からすれば、武蔵国の中心は東京都で、埼玉県エリアはその「続き」(周縁)と思われてしまっている。本書で明らかにしたいのは、平城京以前ではむしろ埼玉県エリアのほうが武蔵国の中心地であったという歴史的事実である。


・「和名抄」では郡名の下に「埼玉」があり「佐伊太末(さいたま)」と注意書きしている。神の御霊(みたま)は「荒御魂(あらみだま)」と「和御魂(にぎみたま)」に分かれる。この「和御魂」にはさらに二つの神霊があって、一つは「幸御魂(さきみたま)」で「人に幸福を与える神の霊魂」のこと。神社では「前(さき)」は「幸」、「玉」は「魂」の意味であり、「幸魂(さいわいのみたま)神社」である。つまり「埼玉」は「人に幸福を与える神の霊魂」を意味していたという。


「「春日部」と「粕壁」 どっちがルーツ?」「「岩付」「岩附」「岩築」どれが正しい?」「「高麗(高句麗)人」の軌跡を追う」「「河肥」か「河越」か?川越氏とは何者か?」「忍城の水攻めと古墳群」「秩父に「和銅」の痕跡をたどる」「藁の火を焚いた伝説から?蕨市!」「大宮の氷川神社、盆栽村、膝子塚」「戦乱のあと寄り合った?寄居町」「美しい草加松原松尾芭蕉」など。


うーん……スゴいなあ、埼玉。深いなあ…歴史と風格あるなあ…。また住んでみたいなあ。オススメです。(・∀・)


 


埼玉 地名の由来を歩く (ベスト新書)