「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「チャレンジする地方鉄道」(堀内重人)

私の実家は小田原市のハズレ。御殿場線上大井駅から徒歩10分のところ。
この駅は「ひょうたん駅」で知られる無人駅。一時間に一本、多くても二本、扉はボタンで開ける典型的なローカル線。でも時間をみて乗ると便利なんだよねー。(・∀・)


さてこの本。「地方鉄道をとりまく過酷で厳しい状況が、長らく続いている。少子高齢化モータリゼーションの進展、産業の空洞化、長引く不況、そして規制緩和…撤退を余儀なくされた路線が後を絶たないなか、地方の鉄道事業者はそれぞれ、涙ぐましい努力を重ねながら活路を見出そうとしている。そしてそれは、単に路線の存続という枠を超え、地域の雇用や産業を生み出し活性化にもつながっていく。本書では、奮闘している全国の地方鉄道をつぶさに取材、これまでの過程と現況、そして展望や打開策まで取り上げ、地方鉄道と地域経済の活性化に一石を投じる」


中でも明治大学の大先輩の鳥塚亮氏が社長をつとめるいすみ鉄道を紹介しよう。(・∀・)


・2009年いすみ鉄道は社長の公募を行い、123人の応募のなかから英国航空の旅客運行部長の鳥塚亮氏が、代表取締役社長に就任した。10月1日からムーミン列車」の運行を開始した。いすみ鉄道沿線の里山を、日本の平和なムーミン谷に見立て、観光客の増加による利用促進を狙うこととなった。



・最近の傾向として。民間人社長が就任した2008(平成20)年度から経常利益が増加傾向にあるといえる。これは同年には、城見ヶ丘駅の開業や「い鉄揚げ」などのオリジナル商品を開発・導入したことが要因として挙げられる。そして2009(平成21)年に鳥塚氏が社長の就任すると、関連事業などの商品開発はさらに進み、2010(平成22年)にはバブル期を抜いて、経常利益は会社創業以来の最高値を記録した。


・2011(平成23)年から、土休日に大原〜大多喜間で急行列車の運行を開始した。急行券300円は、昔ながらの硬券が使用されている。社内にはレトロな広告が掲げられ、昭和40年代にタイムスリップしたかのようだ。座席脇のテーブルに備わっている栓抜きを体験できるようにと、急行列車の車内や大原駅などの売店では、瓶入りのコーラやジュースを販売している。


・急行列車にはキャビンアテンダントが乗務しており、車内放送を行う際はオルゴールを鳴らし、停車駅と到着時刻だけでなく、沿線の観光案内も行う。またサービスの一環として、検札時には硬券に鋏を入れるなど、気分はまさに国鉄時代の急行列車の旅であった。


いすみ鉄道活性化への4つの取組み

「オリジナルグッズや地元産品などの販売」「観光列車による利用促進」「サポーター・オーナー制度など」「社長ブログ発信などの情報発信」


ぜひ、「グルメ列車に乗って」の「ワイン電車」「おでんしゃ」「納涼ビール電車」「会席料理列車」に乗ってみたーい!ローカル線、いいよね。オススメです。(・∀・)