「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「おふくろさんよ 語り継ぎたい日本人のこころ」(川内康範)

あの月光仮面の生みの親でもあり、レインボーマン」「ダイヤモンド・アイ」「コンドールマンの原作、そして森進一の「おふくろさん」水原弘「君こそわが命」青江三奈伊勢佐木町ブルース」などの名曲を生み出し、「まんがにっぽん昔ばなし」の監修をし、幅広い活躍をした川内康範氏。

晩年は、あの「おふくろさん騒動」で世間を騒がしたけど、日本を代表する作家であることは間違いない。

氏が多くの作品でどんなメッセージを残したかったのか?それは「日本人のこころ」だったのだ!そのエッセンスを紹介しよう。


「幸せを与えたい」と思うことは傲りである。月光仮面でも貫いたことだが、どこの誰だかしらないくらいがいい。確かに困っているように見える人がいる。命からがら日々を生きる人がいる。そういった人に救いの手を差し伸べる時、純粋な志が求められている。見返りを求めず、恩着せをしないことが大事だ。


月光仮面という名前は、薬師三尊の一体月光菩薩にちなんでいる。つまり仏典からきているのだ。「月光の慈悲は、いかなる国といえどもこれを選ばず、光を投げかけ、その光が汚れを照らし出す」という姿を、月光仮面として誕生させた。そして、国や身分に別け隔てなく人々の病を救うとされる薬師如来に当時の私自身の思いを重ね、「人間愛」と「不戦」をテーマに、物語を作り上げたのだ。


月光仮面のテーマである「憎むな、殺すな、赦しましょう」のキャッチコピーは、子供たちに託した「未来を愛と正義のやすらぎで満たす」ための基本方針であった。しかしかい世の中は「憎め、殺せ、許すな」になってしまって残念である。


本当の愛とは、愛することに苦しさが伴うものである。「愛した時から苦しみがはじまる、愛された時から別離が待っている」永遠に同じ形であるものはこの世には存在しないと思っている。人も、心も、またそうに違いない。しかし、もしそうであっても「命の限り愛することが私の生きる道」であり、「尽くしても尽くし足りない、愛しても愛し足りない」のが男女の愛であり、誰よりも一人を愛し続けるのが本当の愛の姿である


深イイなあ…すごいなあ川内さんは!改めての氏の作品に触れたいと思いました。オススメです。(・∀・)