「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「はじめての超ひも理論 宇宙・力・時間の謎を解く」(川合光)

名前だけは聞いたことがある、超ひも理論。改めて読んでみて、こういうことだったのかー!と目からウロコ!(・ω<)


宇宙はなぜ生まれ、どう膨張してきたのか?物質の窮極の構成要素とは何か?私たちは50回目の宇宙に住んでいる!?「4つの力」の統一、時間の起源、宇宙誕生の謎を解く「超ひも理論」の全貌を第一人者がわかりやすく解説する、待望の入門書。そのエッセンスを紹介しよう。


物質が誕生する前は、何があったのでしょう?現代の素粒子物理学のたどり着いた結論をいいましょう。それは、「宇宙の初めには、何もなかった」ということです。何もなかったとは、要するに「真空」だったことを意味します。しかし真空とは、ふつうに思い浮かべるような「空っぽ」ではありません。量子力学を扱う場合の真空とは、実在的には何もないが、エネルギーはあり、仮想的な粒子が詰まっている、と考えるのです。



超ひも理論とは何か?」ものの最小にして究極の構成単位=根源の姿はひも状の物質である、と考える物理理論です。高校までの物理学では、原子→陽子や中性子クオーク、あるいは電子のように、物質の最小単位は粒子だと習ってきたと思います。しかし、超ひも理論では、最小単位は粒子ではなく、うなぎのように一本に伸びたひもか、もしくは輪ゴムのように閉じたひもという形で存在し、同じ「ひも」の違った状態が、クオークや電子として見えているのだ、と考えるのです。


・その超ひもは何でできているのか?そんな質問を発する人もいるかもしれません。もちろん、われわれの答えは、「何からもできていない」。それは超ひもが究極の構成要素と考えるからです。しかし、超ひもが構造をもつ可能性がないとも言い切れません。それは、超ひも理論をさらに精確に解いていった先に、いずれ明らかになっていくでしょう。


超ひも理論が完成すると何がわかるのでしょうか?まず物理学者の悲願だった「重力問題」が解けます


・時間というのは、過去から現在、未来へと一様に滑らかに流れていると思われていたのに、時間が「虚」になることを表しています。


・初期宇宙の姿も、根底から覆える可能性があります。もしかすると、私たちの宇宙の前に、別の宇宙があったかもしれない。


・時間は決して滑らかに流れているのではありません。その時間の最小単位が、プランク時間と呼ばれる単位です。われわれの計算では1×10⁻⁴¹(マイナス41乘)秒。とんでもなく短い時間です。そして時間はそれ以上、細かくは区切れないと考えられます。


・時間と空間との関係は、アインシュタイン一般相対性理論以来、それぞれ独立して流れるものではなく、時空として一体であると考えられています。ですから、空間を極小へ極小へとさかのぼることは、同時に時間をさかのぼることにもなる。言い換えれば、ものを細かく見ることは時空連続体を細かく見るということにもなるのです。


・その頃の宇宙には、あっちこっちに陽子とその反物質である反陽子ができていただろうと考えられます。反物質とは、私たちの物質界の物質と、電荷などが反対で性質は同じもののことをいい、現在、反物質はありません。どうして私たちの物質界が物質だけになってしまったのかという説明として、物質と反物質がいわゆる「対消滅」をし、なぜか物質の方が反物質より多かったために、物質だけが残った、と考えられています。


「新サイクリック宇宙のイメージ」




すごいなあ…仏教でも、現在は50何回目の宇宙だって言ってるって聞いたけど、物理学でも同じって不思議だね。オススメです。(・ω<)