テレビで大活躍の明石家さんま。(・∀・) 「いつの間にか、軽快なペースに乗せられ爆笑に誘われるさんまトークのポイントを分析」している筆者。そのトークを裏読みしてさんまの前向き思考を拾い集めたのがこの本。そのエッセンスを紹介しよう。
・さんまは、飄々とした軽い人間というイメージが強いのだが、実像はかなり親分肌で男気に満ちた人物。それゆえ、曲がったことがキライという、一本筋が通った性格だ。だから今でも、壁にぶつかっている後輩芸人を見れば声をかけ、相談されればそれに応じることもよくあるらしい。いわば兄貴分といった存在で、ほとんど「ボス臭」がしない。だから、彼のことを「師匠」付けで呼ぶ後輩芸人が、ほとんど見当たらないのもうなづける。コワさや厳しさはあるだろうけど、それを補って余りある親近感が、さんまにはあるのだろう。
・そんなさんまが、相談を持ちかけられて、何かの答えやアドバイスを授けたとする。首尾よく問題が解決されればいいが、そうは問屋が卸さない。そんなとき、さんまは決まってこう言う。「ま、しゃーないがな」すべきことをした結果なのだから、ウジウジしたってはじまらない。「くよくよ」している暇があったら、失敗や挫折はさっさと忘れて、つぎのステージに進もう。そういう意味が、この言葉には込められている。「ま、しゃーないか」こう思って気持ちを切り替えるようにしてみてはいかがだろうか?
・さんまが「座右の銘」と聞かれると必ず口に出すのが、「生きてるだけで丸もうけ」というもの。愛娘・IMARUの名前の由来でもあることの言葉、「くよくよ」する間を取り去る力を持っている言葉だ。成功しようが失敗しようが挫折があろうが、悔しい思いをしたりうれしくなったり、どんなことも、生きているからこそ味わえる経験や感情。だから何があっても「丸もうけ」だと思えば、逆に感謝の思いすらこみ上げてくる。
・ちなみに、最近は「座右の銘」がふたつ追加されいてるようで、本人が語ることによれば、それは「自分のことは棚に上げよう」「ワクワクしながら死にたい」なのだとか。前者は、「その日によって考えがバラバラ」「しゃーないか」「自分が好き」などのさんまの信念というか基本的な人生観を複合したもののように思えるし、後者については、「いかに楽しくするか」「楽しんでナンボ」などの、主に仕事についての彼の価値観に根ざしたもののように見える。
いいなあ。確かに生きているだけで幸せだよね!ありがたいよね。オススメです。(・∀・)