- 作者: 山本博文
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/09/28
- メディア: 文庫
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教科書に載っていた聖徳太子、武田信玄、足利尊氏、源頼朝などの肖像画の人物は皆別人!?イイクニつくろう鎌倉幕府はもう古い!?など最近の歴史研究の進展により次々と書き換えられる歴史の教科書の最新事情を紹介しているのだ。その中でももっともビックリしたのはコレだ!(^<^)
・1972年の教科書は、「幕府は、信者を発見するために、「踏絵」を行った」と記述していが、2006年度版では、「役員の前でキリストや聖母マリアの像を踏む「絵踏」が、幕末まで行われていました」とある。キリシタン研究者の片岡弥吉氏は、「本来、踏絵は聖母像そのもを指すのであり、「踏絵」を行うという表現は日本語としておかしいということになる。しかし「踏絵」を行うという表現はしばしば用いられており、いつのころからか、絵踏のことを踏絵といい、混用されるようになった。すなわち、以前の教科書はこの混用を反映していたと思われるのである」
その他、『「大和朝廷」とは言わない。「大和政権」という!?』、『「仁徳天皇陵」ではなく、『大仙古墳』!?』、『聖徳太子象は別人!?』、『鎌倉幕府成立は1192年(イイクニ)ではない!?』、『元寇は二回とも神風が吹いたのか!?』、『士農工商はなかった!?』、『「島原の乱」ではなく「島原一揆」!?』、『江戸幕府は鎖国をしなかった!?』、『「四民平等」という言葉は使われていない!?』などはまさに目からウロコ。面白くて一気に読んでしまう。オススメです。(≧∇≦)/