父が亡くなって早や十年。とても厳しく優しい信心深い父だった。とある本の載っていた「無財の七施」を見て、父を思い出した。知ってか知らずか、父が実践していたのはこのことだったのだと妙に腑に落ちた。ご存知の方も多いと思うが改めて紹介させていただく。
仏教には財施・法施・無畏施(むいせ)という三つの布施行があります。財施とは、金銭や衣服、食料などの財を施すこと。法施とは、仏の教えを説くこと。無畏施とは、災難などに遭った者を慰めて恐怖心を覗くことです。
しかし、地位や財産を持っていな者でもすぐに実践できる布施行が「無財の七施」です。
1.眼施(がんせ)
優しい眼差しで人を見るということです。
2.和顔施(わがんせ)
にこやかな顔で人に接することです。人は、それだけでも人を幸せにできます。
3.愛語施(あいごせ)
愛のある言葉は、人を癒し、元気にします。立派な言葉でも、愛や思いやりがなければ心に響きません。
4.身施(しんせ)
お金がなければ、体で奉仕すればいいのです。ご近所のゴミ拾いをするだけでも立派な身施です。お年寄りや妊婦さんの荷物を持ってあげるのもいいでしょう。
5.心施(しんせ)
他社に心を配り、喜びも悲しみも共感することです。いつでもどこでも「ありがとう」。これも一つの心施です。
6.牀座施(しょうざせ)
他者に席を譲ることです。電車でお年寄りなどに席を譲るのも、会社で後輩に地位を譲るのも牀座施の一つです。
7.房舎施(ぼうしゃせ)
人に一宿一飯を施すことです。雨に濡れている人を傘に入れてあげるのも、捨て犬や捨て猫を飼ってあげるのも、立派な房舎施です。
「わかる」けど「できる」のは難しいかもね。(笑)早速実践だー!(^<^)