「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『ハキリアリ 農業を営む奇跡の生物』

ハキリアリ (ポピュラーサイエンス)

ハキリアリ (ポピュラーサイエンス)

この本はスゴい!!!(≧∇≦)/ なんと!農業を営むアリがいた!その名も、ハキリアリ!切り取った葉で食用キノコを栽培し、2000部屋もある大住居を構え、体の表面で抗生物質まで作り出す。

驚くべきハキリアリの生態にピューリッツァー賞作家が迫る!そのエッセンスを紹介しよう。


・もしも生物学者が会議を開いて「動物界の七不思議」を決めるとしたら、ハキリアリは絶対に外せない。アリなのに奇妙で強大な文明を築き、南北アメリカの熱帯と亜熱帯のいたるところで森や草原に君臨している。ハキリアリの巣の部屋はトンネルで迷路のようにつながっていて、壁には特殊な菌類(キノコなどの仲間である真菌類)が生えている。この菌は、アリに栽培されるためだけに存在している。菌は部屋の壁から栄養を得ていて、壁はパルプのような糊状の物質で出来ている。そしてこの糊状の物質を作る材料が、働きアリの持ち帰る植物の断片だ。


・ハキリアリは植物を切り取って樹液を吸うこともあるが、それ以外はこうして育てた菌だけを食べて生きている。生の植物そのものはアリの消化器官の手に負えない。そこでハキリアリは、それを食べられる食物に変える方法を編み出した。農業を始めたのである。


・葉を切ることと運ぶことは全く別の仕事であり、たいていはサイズの違う別々の働きアリが担当する。切るのは大型のアリに任される。葉を巣に運ぶまでは一匹のアリが担当する。巣までの距離が長い場合は、二匹ないし五匹のアリがリレー形式で一枚の葉片を運ぶ。



なんともユーモラスなアリちゃん



ハキリアリの運び係が、ひしめき合って列をなしながら葉を巣に持ち帰るところ。



ハキリアリが利用するアリ道。草などが生えないように道路整備係のアリがきれいにしているので、使用されていないときでも道筋がはっきりとわかる。


いや〜!昆虫って、生命ってスゴいよねー!生物の教科書にすればいいのになあ!おススメです!(^<^)