- 作者: グループ・ニヒト
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2012/06/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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世の中には、多くの名言や格言がある。しかし、困ったことには、叡智の結晶がときに反対のことをいうことです。例えば、「君子危うきに近寄らず」と「虎穴に入らずんば虎子を得ず」。ご存知のとおり、前者は「立派な人物というのは、リスクを避けるものだ」、後者は「リスクを負わなければ、大きなリターンは望めない」という意味です。どっちなんだ!?そこで本書ではあえてその矛盾に正面からぶち当たってみたいと思います。そのエッセンスを紹介しよう。
・明日に延ばせることを今日するな(映画『アフリカの女王』)
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只今がその時、その時が只今なり(山本常朝『葉隠』)
・素晴らしいアイデアを盗むことにわれわれは恥を感じてはこなかった(スティーブ・ジョブス)
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人真似・猿真似はやめておこう・真似では勝利は得られない(井深大)
・勤勉は馬鹿の埋め合わせにはならない。勤勉な馬鹿ほど、はた迷惑なものはない。
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それがなければ他の条件を束にしても、成功はおぼつかない条件がただ一つある。それは「勤勉」だ!
・進歩とは反省の厳しさに正比例する(本田宗一郎)
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われ事において後悔せず(宮本武蔵「独行道」)
・才能なんてないほうがいい。才能なんて勝手にしやがれだ。才能のある者だけがこの世で偉いんじゃない。(岡本太郎)
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天才とは九九パーセントの努力と一パーセントのひらめきである。(エジソン)
・非暴力は人類の法です。(ガンジー)
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私は自衛のための暴力は暴力とは呼ばない。知性と呼ぶ。(マルコムX)
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幸福は遊びのうちには存在しない(アリストテレス『ニコマコス倫理学』)
・書物は君を君自身へとひそかに連れ戻してくれる。(ヘッセ『書物』)
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読書にいそしむ限り、われわれの頭は他人の思想の運動場にすぎない。(ショーペンハウエル『読書について』)
・百薬の長とはいえど、万の病は酒よりこそ起これ。(吉田兼好『徒然草』)
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酒は百薬の長(王莽『漢書』)
どう?面白くない?やっぱり何を言うか、よりも誰が言うか、だよね。オススメです。(^<^)