「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『やり抜けば、仕事は必ず面白くなる!』(大久保秀夫)

やり抜けば仕事は必ず面白くなる!

やり抜けば仕事は必ず面白くなる!

フォーバル(旧・新日本工販)の創業者で、1988年当時日本最速での上場を果たし、社団法人関東ニュービジネス協議会から、第1回アントレプレナー大賞において優秀賞を受賞した大久保秀夫氏。(^u^)以前から尊敬申し上げていたんだけど、著書は初めて読みました。題名のように仕事は面白くなる話が満載。そのエッセンスを紹介しよう。


・以前、教材販売でトップセールスマンだったときに使ったトーク


「私、大久保と申します。英会話教材のセールスマンです。本来はあなたに商品を売り込む立場の人間ですが、今日はセールスはいたしません。ひとつだけ聞かせていただきたいことがあります。あなたは英語を話せるようになりたいと心から思っていますか?もし思っているのなら、私はそのチャンスを持っているかもしれません。でも私はセールスマンですから、お会いしたときには、私はあなたに商品を売ろうとします。でもその点だけご了解いただければ、心から英語を話せるようになりたいと考えているあなたは、私と会うべきだと思います。ただ、こちらが場所と時間を指定してしまうと、売りつけられるんじゃないかと不安になると思いますので、場所はあなたが指定してください。ご自宅でもどこでもお伺いします。それと1対1でお会いするのも、きっと不安でしょうから、お友達を3人でも5人でも連れてきてください。私は必ずひとりで伺います。とにかく話だけ聞いてください。買う・買わないはその後自由に判断してください。無理に売りつけようとしたりは絶対にしません。約束します

徹底的に相手の警戒心を解いてあげるようにトークしたのです。こういう電話をかけるようになってからは、2人にひとりはアポイントが取れるようになりました。


・私は机上で100%描けない限り、実行に移すことはしません。これを私は「机上100%理論」と名づけて、常に実践しています。ビジネスでは、机上でたとえ100%成立していたとしても、実際には60%くらいの結果しかついてこないことが多いものですですから机上で60%くらいということは、実際に取り組んでみると、40%にも満たない結果しかついてこないこともあるということです。


・ビジネスをやるときに障害になることは何か、その障害を乗り越えるためにやるべきことは何か、それらのことを突き詰めて考え抜きます。キーワードをいくつもいくつも書きだして、それについて徹底的に考え抜く。問題のキーワードであぶりだすことたできれば、その解決策を導き出すことは、それほど難しいことではないのです。


・事業の失敗を回避するための取組姿勢が机上100%理論であり、その制度を高めるためにとにかくできるだけ多くの関係者の意見を聞くようにしています。役員の意見を聞く、現場の社員の意見を聞く、現場の社員を通じてお客様の意見を聞くさらには私自身の家族に聞いてみることもあります。多くの人の意見を聞くことにより、自分では気づかない様々な問題にも気づくことができ、それらをひとつひとつ解決していくことで、失敗の危険性を少しずつ解消していくという地道な努力しかないのです。


・これから、新規事業をやりたい、あるいは起業したいと考えている人も多いでしょう。そういう人たちに言いたいのは、

1 その事業に取り組むにあたってノウハウはあるか
2 その事業に魂を込めて不退転の決意で臨めるか

この2 点を突き詰めて考えることが、成功に向けて最低限必要なことであり、中途半端な気持ち、取組姿勢では、新規事業の成功などできるはずもないということです。


・これまで多くの壁にぶち当たりながらも、それを乗り越えてきた経験から言わせていただくと、どんな壁であろうとも、問題の本質が何なのかということを発見できれば、解決に至る道筋を見つけることはそれほど難しいことでないと思います。ただし、問題の本質を発見できるまでは、考えることを決してやめないということが重要です。


・新卒組は「砂」中途採用組は「セメント」。この二つはどっちがいい、悪いではなく、もともと性質が違うのだから、決して交わることはないしかし、そこに水(経験と知恵、経験豊富な先達)が加わるとこの二つは融合して、強固なコンクリートになる。こうして、コンクリート経営が誕生したのです。いろいろな人をコンクリートを作るための水になっていただくべく、フォーバルにお迎えしましたそして社員に対してもコンクリート経営を説明し、どんどん水を吸収することを奨励し、以前に比べればとても強く強固な会社になったと自負しています。


稲盛和夫氏から学んだこと。


「お前たちはあと何年経営ができるのか、せいぜい10年かそこらだろう。その間、お前が作った会社は絶対につぶれないと言い切れるのか、保証できるのか。たくさんの社員を抱えて、上場を果たして、大勢の株主がいるのに、「絶対」とは言えない。それなのにゴルフして遊ぶ時間があるのか。遊びたいなら、経営者を辞めろ。上になればなるほど、『私』はなくなるのがあたりまえ。それがいやなら、辞めればいい。でも好きで経営をやっているんなら、中途半端はするな。とにかく一日24時間、365日、経営のことだけ考えろ。潜在意識が顕在化するまで考えろ」

「成功した人間というのは、ちょっとした壁にぶつかったときに立ち止まって乗り越える。失敗するヤツというのは、壁にぶつかるとエクスキューズをして、ほかの道へ行ってしまう。この紙一重の差が、成功と不成功の差を導いている」


・王道を通すためには、余裕をもって仕事をしなくてはいけません。方法が邪道になるのは、多くの場合、追い込まれているからです。追い込まれて、どうしようもなくて、いけないと思いながらも王道をはずれてしまうということです。ですから、私は「相撲は土俵の真ん中でとれ」とも言っています。土俵際に追い込まれると、つい小手先の方法で逃れようとしてしまうものだからです。土俵の真ん中でがんばることが、王道を貫くことだと考えています。


どーせやるなら面白く仕事をしたいものだよね!おススメ!(^<^)