「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜「キャプテン」の続編!…『プレイボール』(ちばあきお)

プレイボール 1 (集英社文庫―コミック版)

プレイボール 1 (集英社文庫―コミック版)

以前、ここで紹介した野球漫画の不朽の名作・ちばあきお氏の「キャプテン」。今、第9巻まで読んでいるんだけど「やめられないとまらないかっぱえびせん状態。(^。^)


BOOK〜努力する才能とは?…『キャプテン』(ちばあきお
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100421


知る人ぞ知る、その続編がこの「プレイボール」。舞台が墨谷二中から墨谷高校へと変わり、主人公はもちろん、谷口タカオ。ホント、この二作品はどれだけくり返して読んだか。今読み返してみてもその感動がよみがえる。ふっと思ったのは、私はこの二作品よりも、谷口タカオという人物の生き方、物の考え方に影響を受けているのだ、と改めて腑に落ちた。


そのストーリーを簡単に紹介しよう。


中学野球で全国優勝を果たした谷口タカオは、墨谷高校へ進んだ。強敵・青葉学院との死闘で、右指の人差し指を骨折、指が曲がったままの状態になってしまい、ボールが投げられなくなってしまった。しかし野球が大好きな谷口は、来る日も来る日も野球部の練習を見学している。それを見ていたサッカー部キャプテンの相木がその運動神経を買い、サッカー部へと誘い、タカオはサッカーを始める。
持ち前の頑張りと努力で短期間のうちにサッカー部のレギュラーにまでなるのだが、やっぱり野球への情熱の方が勝っていた。そしてボールが投げられなくても代打で活躍できるだろうと、野球部に入部するのだ。しかし、墨高野球部は、キャプテンの田所をはじめ、勝敗は関係なく、楽しく野球ができればいい、そんな連中ばかりだ。
そこに入部した一年生の谷口タカオは、先輩たちを巻き込み、鼓舞し、いつしか、甲子園を目指すチームに変わっていくのだ



・(キャプテンの田所から「代打なんだからヒットが打てなくてもかまやしねえんだからな。気楽にな」、といわれて)
「キャプテン、そんな気持ちで打席に入ったら、それこそ打てるものも打てなくなっちゃいますよ」


「はっきりいっときますが、あがってちゃ あのピッチャーからはぜったい 打てませんよ」


・(キャプテンの田所から、「打たせない方法はどうすりゃいいんだ?」といわれて)
「残念ですが、ありません。でも防ぐ方法はあります。みんなの守備でカバーするんです。実力をうわまわる東実(高校)の攻撃を防ぐにはこれしかないと思うんです」


「なにをいってんです たかが5点リードされただけじゃないですか。まだ試合ははじまったばかりだっていうのに そんな弱気でどうするんです!あとはうちが点をいれりゃいいんです」


(キャプテンの田所)「なんかやつの話を聞いていると負ける気がしなくなっちゃうんだな……!」


「大切なことは最後まであきらめないことなんですよ。そうすりゃいつかチャンスが生まれるはずです!」


いいなあ、谷口タカオ。「もし谷口くんが営業マンだったら?」爽やかに、そして不屈の根性と粘りで多くのファンを作っていくだろうなあ。
後世まで読み継がれる名作。女性にも読んでほしいなあ!(^<^)