- 作者: 赤瀬川原平
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/04/01
- メディア: 文庫
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面白がっていたっけ。それを新たな切り口で紹介したのが、この本。著者は私の大好きな赤瀬川原平氏。この本もケッサクだったね。
BOOK〜恐るべき未知のパワー!…『老人力』(赤瀬川原平)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100209
この辞書を「新解さん」と擬人化して、この本のナゾに挑戦した意欲作。新解さんの辞書の特徴は、守りではなく攻めの辞書だということ。
普通辞書というのは説明をムダなく最小限に抑えている。その方がミスも少なく、辞書的な正しさを保守しやすい。ところがこの新明解国語辞典はそんなケチなこともせずに、どんどん説明してくれる。ミスを恐れるなんてビクついたところがあろうことか、いくらでも説明サービスをしてくれるのだ。日本語をわからせようとする明解パワーである。そのパワーが渦を巻いて逆に書の中が密林の奥の沼のようになっている。そのなんともおかしな内容を少し紹介しよう。
ばか 【馬鹿】
記憶力・理解力の鈍が常識を超える様子。また、そういう人。
〔人をののしる時に一番普通に使う語。公の席では刺激が強すぎるので使わない方がいい〕⇔利口
〜こんな親切な辞書があるのだろうか。親切というかおせっかいというか…。
【ごきぶり】
〔御器かぶり〕の変化。台所を初め、住宅のあらゆる部分にすむ、油色の平たい害虫。さわると臭い。あぶらむし。〔ごきぶり科〕 かぞえ方:一匹
〜さわったのだ。しかもその指を嗅いでみたんだ。辞書編集者も大変である!
【ぴたり】
?間隔を置くこと無く、くっつくことを表わす。「若い刑事が川上の横腹に―とついてきた」
〜この川上って誰なんだろう…?
れんあい 【恋愛】
−する 特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる・(まれにかなえられて歓喜する)状態。「―結婚」?・―関係」
〜なるほど!明解だ!合体か!(^_-)-☆
せいこう 【性交】
−する 成熟した男女が時を置いて合体する本能的行為。
〜ほお〜!!!確かに時を置いてだけど、続けて(?)というのもあるよね…。(^^ゞ
いんけい 【陰茎】
男子の生殖器の一部で、棹のように伸びたりする部分。男根。
〜竿は最低でも二メートルはありますよ…。竿かな…?(^^ゞ
くるし・い【苦しい】
? 困難な財政状態だ。「経営・(やりくり・財政・懐具合)が―:―中から子供を三人まで大学にやる」
〜三人まで!三人と断定するところが凄い!
どう?オモチロイでしょ!?(^。^) この辞書欲しいなあ!読書感想文をこの辞書で書いてもいいよね。オススメよ。