「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』(鈴木康之)

名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 (日経ビジネス文庫)

名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 (日経ビジネス文庫)

人前でしゃべる仕事をしているので、言葉には人一倍気を遣っているつもりだ。ギターを弾いて歌うことを生きがいとしているので、ギターの音色や歌に敏感なように。(^_-)-☆


この本に書かれている名作コピーの数々。「メガネは、涙をながせません」(金鳳堂)、「たばこを持つ手は、子供の顔の高さだった。」(日本たばこ産業)、「死ぬのが恐いから飼わないなんて、言わないで欲しい。」(日本ペットフード)、「牛一頭食べたとしても、999円」…などなど。そうそう、先日紹介したこのコピーも収録されていた。


HUMAN〜アシックス創業者・鬼塚喜八郎「失敗の履歴書」
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100213


文章は書くものではなく、読んでもらうもの。その広告コピーを学びながら、読み手を惹きつけ、思いが伝わる文章の書き方を指南するのがこの本。めちゃめちゃ面白い!書き方は実際に読んでいただくとして、名作コピーを二つ紹介しよう。(^_-)-☆


・年賀状は、贈り物だと思う。
たった一枚の、小さくて、うすい紙。
それが年賀状です。
そこには何も入らない。
指輪も、セーターも、シャンパンも入らない。
でも、そこには、あなたを入れられる。
あなたの気持ちを、あなたの言葉を、
あなたの表現を入れることができる。
だから年賀状はすばらしい。
そう思いませんか。
大切な人のもとへ。
一年で、いちばん始めに届けられるプレゼント。

日本郵政グループ 岩崎俊一+岡本欣也)


・人は、
書くことと、消すことで、
書いている。

消しゴムを使う人を見ると、あ、この人はいま、一生けんめい
闘っているんだな、と、なんだかちょっと応援したくなります。
自分の想いを、正しく、わかりやすく伝えるにはどう書けばいいのか。
それと真正面から向きあい、苦しみ、迷いながら、でもなんとか
前へ進もうともがいている。消す、という行為には、人間の
そんなひたむきな想いがこもっている気がしてなりません。
文房具づくりにたずさわって、まもなく100年。トンボは
「書く道具」と同じくらい、「消す道具」を大切に育ててきました。
日本の定番といってもいい消しゴム。品質をみがくことで、
大きな市場を切り開いた修正テープ。そこにあるものを、すばやく、
美しく、カンタンに消し去ることで、この世にほんとうに
生まれて来なければならなかったものが姿をあらわしてくる。
消すことは、また、書くことである、と信じるトンボです。
                             株式会社トンボ鉛筆

トンボが動いている。
人が、何かを生み出している。


どう?響くよね〜!(^◇^)著者の次のメッセージは、それ自体が名作コピーでもあり、コミュニケーションの原則だよね。文庫だから読みやすい!深い!おススメよ!(^◇^)


「人に会ったら、全身テープレコーダーになりなさい。実際にテープレコーダーも使いなさい。いい話が聞けるまで、聞きなさい、待ちなさい。ぜひだれかに聞かせたい、という強い衝動に襲われるまで待ちなさい。いい話の中身だけでなく、その人独特の言葉遣い、クセやナマリ、息遣いまでも、土産として持ち帰りなさい。聞き上手のあとは、上手に読まれる書き上手にになりなさい。読まれなかったら、どんないい土産話も水の泡です」