「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜人は何のために生きるのか?…『稲盛和夫の哲学』

稲盛和夫の哲学―人は何のために生きるのか (PHP文庫)

稲盛和夫の哲学―人は何のために生きるのか (PHP文庫)

私が最も尊敬する経営者の一人が、京セラ・第二電電KDDI)創業者の稲盛和夫氏。(^−^)独自のアメーバ経営を生み出し、1997年に得度を受け、僧侶となったのにはビックリしたよね。
セミナーの中で使わせていただく、人間には、「可燃性、不燃性、自燃性」 に分かれるという話は稲盛さんから仕入れました。

その稲盛哲学の集大成がコレ!(^◇^)人は何のために生きるのか?を稲盛節で語る。そのエッセンスを紹介しよう。


「エネルギー不変の法則」があります。宇宙を構成するエネルギーの総量は増えもしなければ減りもせず、つねに一定量を保っているというものです。ですから、無生物であってもどんな小さなものであっても、すべてが宇宙を構成するために必要欠くべからずものなのです。ですからすべてのものは偶然ではなく、存在すべくして存在しているのです。この世に生まれ、存在しているだけで価値があるのです。


・胃壁は人間の臓器の中で最も強いところで、協力な胃酸に耐える強度を持っています。それほど強い胃が、心配するだけで壊れてしまう。それは意識によって細胞そのものが破壊されるといっても間違いではありません。目には見えませんが、意識というのはたいへんな影響力があるわけです。


現在の科学はすべて意識の産物だと、ある人が書いています。たとえば「空を飛びたい」という思いがあり、その意識が働いて、工夫を重ね飛行機を発明した。このように物質文明を作ったのも、科学を作ったのも、もともとは意識なのです


・人生というものをひと言でいえが、「心を高めるプロセスである」「心を純化する」「心を美しくする」「豊かな思いやりの心をつくる」といえると思います。


人間は、「地球全体のことを思うこと」ができる唯一の生き物です。他の動物、植物にはそれはできません。だからこそ、人間が価値ある存在として、世のため人のために一生懸命努力するという使命を果たすことが大切なのです。


・共生の思想を私なりに考えますと、「愛」がキーワードになります。「愛」には二つの面があります。一つは他のすべてのものを包み込む普遍的な愛です。もう一つは自己愛です。


・アフリカのある原住民の集落では、狩りをするときに、一族の男が総出でそれぞれ弓矢を手に出かけるそうですが、誰か一頭でも獲物を倒しますと、その日の狩りを終わりとなり、とった獲物を解体し、みんなで分け合うそうです。
「もっと獲物をとって、ふんだんに食べられるようにしたらどうですか?」と聞いたら、「いや、それは村の掟でしてはならないことになっている。誰かが一頭を倒せば、その日は狩りは終わりということが昔から決められている」といって、決して一日一頭以上に獲物をとろうとはしないそうです。

私たち日本は、もう十分に豊かになっています。そろそろ足るを知り、地球環境の問題やこれから豊かになろうとしている発展途上の国の人々のことを考えるべきではないでしょうか。


ん〜!(・。・)腑に落ちるなあ…。いいなあ、稲盛さん!何度も何度も読み返したくなる本。おススメよ!

稲盛和夫の哲学
http://www.din.or.jp/~honda/book8-71.htm
稲盛和夫 official site
http://www.kyocera.co.jp/inamori/