「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜数学が苦手な人に!…『数に強くなる』(畑村洋太郎)

数に強くなる (岩波新書)

数に強くなる (岩波新書)

私は、明治大学農学部農芸化学科発酵食品学研究室の卒業なのだが、受験科目は、英語、理科、国語の三科目でナント数学を受験していないのだ!(^_^;) …まあ、数学が苦手っていうよりは国語の方が得意だったこともあるんだけどね…。

さて、この本は、「数字なんて見るのもイヤッ!」「 数字を見ると、ジンマシンが出てくる人」「数や数学に、すっかり自信を失ってしまった人」…などへのとっておきの「数の極意」を伝授する本。そのツボとコツを紹介しよう。


「数に強い人」とは一体どういう人のことを言うのだろうか?筆者が考える「数に強い人」とは、次の2種類の人である。
まずは、物事を数量的によく考えることができて、しかも覚えておくことができる人である。こういう人は、物事の全体像がキチンと頭の中に入っていて、その全体像との絡みで数を考え、覚えられる。
次に、物事から数を引き出して、自分の実現したいことの道筋にその数を乗せ、加工し、発展させることができる人である。一言でいえば、「数を作れる人」である。こういう頭の動かし方のできる人が、筆者の考える「数に強い人」である。計算が速いとか、記憶力が良いとかではなく、こういう頭の使い方ができるかどうかでなのである。


「日本国勢図絵」という本に載ってる数を頭にいれておくとよい。
 日本の人口は1億3000万人
 日本の国土面積は38万平方キロメートル
 山地(森林)は国土面積の2/3
 平地は国土面積の1/3
 農地は国土面積の1/6(平地の半分)
 川と道路は国土面積の1/12(残りの平地の半分)
 宅地は国土面積の1/12(同じく、残りの平地の半分) 以上を頭にいれておけば、「一人当たり」の数が出る。たとえば、国土面積「38万平方キロメートル」を日本の人口「1億3000万人」で割ると、一人当たりの土地面積「3000平方メートル」という数が出てくる。


日本は狭いという人がいるが、それは大ウソである。地べたは狭いが海は広いのである。日本は領海のほかに「排他的経済水域」として地面の10倍の海域の経済的主権を持っている。すると日本は世界第6位の国土面積を持つ国になる。


ドレミファソラシドの音階で考えてみよう。1オクターブを12個の「半音」で均等割りにして、各音の高さを半音の倍数で定めていく音率である。音の階段は10でもなく、15でもなく、12なのだ。そしてド・ミの間には4音、ミ・ソの間には3音、ソ・ドの間には5音。つまりドミソという和音を作る音に着目すると、「3・4・5」つまり、ピタゴラスの定理の匂いを感じるのだ。


1日1000歩1キロの法則
1日に歩く歩数が1000歩減ると目方は1キロ増える。また「1センチ1キロの法則」というのもある。体重が1キロ増えるとウエストは1センチ増える。


1駅2分の法則
東京の地下鉄では、列車が1つの駅を発車して次の駅でまた発車するまでの時間は、平均2分である。そしてホームでの待ち時間は平均3分で、路線にもよるが、乗り換えに必要な時間は5分である。以上の「2−3−5」という数を覚えておくだけで、東京を走る地下鉄なら、ほとんどピッタリの所要時間が割り出せる。


自己評価は2割増しの法則
別の言い方をすると「他人の評価は正しい」ということ。また「転職2回給料半減の法則」とは、転職1回に付き給料は7掛けになる、これは転職を2回すると、給料は最初の半分になる。


大入り満員7掛けの法則
収容人員の7掛けの人数が会場に来ると不思議と「満員」に見える。また申し込み人数の7掛けで予算を組むこと。


ドタキャン1割の法則
何かの会合を開くとして、会合のあとに懇親会も行うとすると、技術屋たちの場合、ドタキャン率は1割でる。ドタキャンは、グループや集団の文化と関係する。だから、一度観察をして、自分たちのドタキャン率を引き出してみるのをすすめる。


ニッパチの法則
最初の2割の努力で、生家の8割は達成される。経済学では「収穫量低減の法則」という。「腹8分目」という言葉もある。完全主義者はいらないのである。


はあ〜!!!(>_<)にゃるほど〜!これは分かりやすい!数につよくなりたい方にはオススメよ