「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

HERO〜最後の4割打者・テッド・ウイリアムス

lp6ac42007-12-16

『野球は芸術だ。そしてバッティングはあらゆるスポーツの数ある技術のうち、もっとも難しい技術なのだ。』(大リーグ最後の4割打者 テッド・ウイリアム


彼は、近代野球でもっとも優れた打者で、もっとも精緻な打撃理論を作り上げた打撃の天才レッドソックスでデビューした1939年いきなり3割2分7厘、31ホーマー、145打点とい驚くべき新人だった。その後朝鮮戦争の二度の兵役で5年間ものブランクがあるにもかかわらず40歳での獲得を含め6度の首位打者に輝いた。初めて首位打者になった41年の打率4割6厘は大リーグ史上最後の四割打者の記録である。三冠王も2回獲得している。


天性の打撃センスに加え、ウイリアムスは投球の観察に異常な熱意を見せた。試合ではナインのいすべてに『打った球はどんな球種で、ストライク・ゾーンのどこにきたのか』としつこく訊ねるのが常だった。ほとんどの打者が反射的に打つだけだから『わからん、良い球だから打っただけだ』と答えると『…どんな球かわからず打つとは…。考えて打つのがバッティングだ!』と苛立った。


彼は自分の打席のすべての投球を記憶していた。それをノートにつけ打撃研究のデータにした。
引退後には19年間の通算打率3割4分4厘、521ホーマーした7706打席全ての球を図解して驚かせた。
自分のストライクゾーンには横に7球、縦に11球の合計77球のボールが入り、これが打つべき球になる。その77球ごとにそれぞれに自分の通算打率を出したのだ。


イリアムスは『投手はたとえ練習相手でも、打者である自分の敵だ』と信じていた。新人時代にウイリアムスから指導を受けた、元巨人のジー・スミスは言う 『投手などというのは人間ではない。それほど彼らを敵視していた。ウイリアムスが歩いていくと同じチームのレッドソックスの投手たちまでおびえてしまう。すでに引退して6年にもなり、長い間勝負の場から離れていたのに、いまだに投手を震え上がらす、見えない光のような力を発散していた。全ての投手が彼の前ではネコににらまれたネズミになった。』


投球を厳しく見分け、ボールは絶対打たなかった。だから審判もウイリアムスが見逃せば『ボール』と判定するしかなかった。彼の視力も伝説的だ。ある選手は、『彼には、投手の手から球が離れた瞬間、ボールに押された公認球の印のリーグ会長のサインが見えるのだ。』


…すごすぎ!(+o+) トップ中のトップは凡人とは違うね〜。
マリナーズイチローを現在見ることが出来る私たちは幸せだね。(^^♪