「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門」(前野隆司)

著者の前野隆司さんの本は、いつも刺激的だ。この本もそう。いままでの自分の人生の集大成をコトバにしてきたよう。(=^・^=)
 
「幸せはコントロールできる! 脳・ロボット学者が解き明かす、そのしくみ。個人の幸福追求、幸せにつながるビジネスのために。人類にとって役に立つ、学問としての体系的幸福学。幸せの四つの因子●「やってみよう!」因子●「ありがとう!」因子●「なんとかなる!」因子●「あなたらしく!」因子」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・科学技術は本当に人々を幸せにしたでしょうか。いくら実質GDPが増えても、日本人は幸せになっていないのです。実質GDPは、ざっと、五十年で六倍。私は科学技術の進歩とそれに基づく豊かさの向上こそが人々を幸せにすると信じてエンジニアになったのに、なんと、終戦直後の1950年代と最近とで、幸せ度は変わらないのです。 エンジニアは何をしてきたのか。ショックでした。足をすくわれた思いでした。私がいくらいいカメラやロボットを作っても、人々の幸福に貢献していないかもしれないなんだなんて。
 
・私が行ってきた研究は、笑ったり喜んだりするロボットの心のアルゴリズムを作ってみることによって、人間が笑ったり喜んだりすることを理解する。そんなやり方を試みてきました。その結果、笑わせたら笑うロボットは作れました。面白いですよ。笑うロボット。幸せロボットですね。しかし、むなしい。ロボットは、実は、笑ったふりをしているだけなんです。本当にうれしいわけではない。幸せなわけではない。ようするに、嘘なんです。偽物です。人間理解のためのロボット研究は人間の偽物作りでもあるわけです。
 
・ダイレクトに、どうすれば人は幸せになれるのか、そのメカニズムの研究をすべきではないか。だから、幸福の研究をしようと思うようになりました。「幸せは多様だが、しかし、基本メカニズムは単純なのではないか」という立場です。
 
・ダイエットの基本は「気合いでやせること」ではありません。最初に、やせるメカニズムを理解することが大切です 。
 
・今は幸せです。いま思えば、長い時間をかけて、本書で述べるような、幸せの四つの因子を見つけ、自分のものにしてきたから。幸せの全体構造を理解していたら、幸せな人生への近道だと思うのです。だから、幸福学のエッセンスについて、わかりやすく、具体的にお伝えしたい。これが本書の目的です。
 
【幸せの四つ葉のクローバー】
 
◆第一因子「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)
 
・コンピテンス(私は有能である)
 
・社会の要請(私は社会の要請に応えている)
 
・個人的成長(私のこれまでの人生は、変化、学習、成長に満ちていた)
 
・自己実現(今の自分は「本当になりたかった自分」である)
 
◆第二因子「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)
 
・人を喜ばせる(人の喜ぶ顔が見たい)
 
・愛情(私を大切に思ってくれる人たちがいる)
 
・感謝(私は、人生において感謝することがたくさんある)
 
・親切(私は日々の生活において、他者に親切にし、手助けしたいと思っている)
 
◆第三因子「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子)
 
・楽観性(私はものごとが思い通りにいくと思う)
 
・気持ちの切り替え(私は学校や仕事での失敗や不安な感情をあまり引きずらない)
 
・積極的な他者関係(私は他者との近しい関係を維持することができる )
 
・自己受容(自分は人生で多くのことを達成してきた)
 
◆第四因子「あなたらしく!」因子(独立とマイペースの因子)
 
・社会的比較志向のなさ(私は自分のすることと他者がすることをあまり比較しない)
 
・制約の知覚のなさ(私に何ができて何ができないかは外部の制約のせいではない)
 
・自己概念の明確傾向(自分自身についての信念はあまり変化しない)
 
・最大効果の追求のなさ(テレビを見るときはあまり頻繁にチャンネルを切り替えない)
 
他人と自分を比較しない傾向や、自分をはっきり持っていることの因子です。
 
・たとえば日本人の千人に一人が、あるコアな趣味を持っているとしましょう。一億人の千人に一人というと十万人です。十万人がネットでつながると、これは大きなパワーになる。だから、アニメも、メイド喫茶も、前よりもつながるばかりか、クールジャパンと呼ばれて欧米で脚光を浴びているわけです。 
 
・アインシュタインも言っています。「誰もが天才だ。しかし、魚の能力を木登りで測ったら、魚は一生、自分はだめだと信じて生きることになるだろう」と。魚は魚らしく、自分の天賦の才を見つけ出すべきなのです。
 
・脳科学者の茂木健一郎氏に大学で講演していただいたとき、茂木さんがいきなり腕立て伏せを始めたことがありました。講演中に、ですよ。そんなことをするとは誰も思わない。なぜそんなことをしたのかというと、そんな、誰も思わないようなことをすることが大事だ、という話をするためでした。幸せの第四因子は「独立とマイペース」。人の目を気にしない。だから、茂木さんのように、人の目を気にしない自分を作ることが、幸せの条件なのはないかと思うのです。もっというと、「変人になれ」です。
 
・大曽根悠子さんの研究によると「音楽、絵画、ダンス、陶芸などの美しいものを鑑賞する人よりも、それらを創造する人の方が幸せ」なのです。美しいものを多く鑑賞している人は、思ったほど幸せではありませんでした。美術展も、音楽会も、ダンス公演も、陶芸展も、みんな、人々にその場の感動は与えるでしょうが、その人の幸福度には、有意な影響を与えていなかったのです。
 
・一方、美しいものを創っている人は幸せでした。面白いことに、ロックバンドで演奏している人も、管弦楽団の人も、絵を描いている人も、ダンスを踊っている人も、陶芸をやっている人も、華道をやっている人も、料理を作っている人も、何かを創っている人はみんな、幸せな傾向があったのです。驚くべきことに、化粧と幸せにも相関がありました。 化粧とは自分の顔を美しくすることですよね。
 
・しかし、美容整形手術をした人と幸福には負の相関がありました。化粧と同じく美しくなろうとしているのに、不思議ですよね。自分の本来の顔を活かす化粧と、本来の顔を変えてしまう美容整形には、「ありのままの自分を受け入れる」という点で差があるのかもしれません。面白いですよね。美しいものをただ見ているだけでは幸せになれないが、美しいものを創造している人は幸せになれる。創造は「自己実現と成長」に関係しそうです。
 
・では美しいものを見ても幸せになれないのかというと、私は自分の経験から思うところがあります。美しいものを創ってから鑑賞すると、感動の大きさが違います。だから、「ただ見るだけでなくて、創ってから見よ」だと思うのです。たとえば自分で絵を描いてから見ると、微妙なタッチの難しさもわかる。構図や色の配置の絶妙さも。その絵を描くなのだと思います。
 
・私は、「美しいものに限らず、創造は幸せにつながるのではないか」「しかし、人の個人的感情に直接訴える『美しさ』の創造は、感情に直接訴えかけない創造よりも、より、幸福に寄与するのではないか」と思っています。人々のための社会やビジネスの構築など、人の心に響く創造をすることは幸せを高めます。結局のところ、美しい心を持つことが、幸せにつながっているのではないでしょうか。
 
・要するに、創造は、これからの「自己実現と成長」(第一因子)の一つの型だということです。七十億人が、七十億通りの「オタク・天才・達人」的目標を見つけられればいい。別に、有名でなくてもいい。本人が所属しているコミュニティーの中でやりがいがあればいい。地域の仲間でもいいし、インターネットのコミュニティーでもいいし、組織でもいい。重要なことは、何かを創造していて、小さくてもいいから、自己実現や成長を日々感じていること。
 

四つの因子の通り、生きてきたよう。そしてこれからも。全作品、読もう!オススメです。♪ (=^・^=)