「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「武器になる哲学」(山口周)

タイトルがいいねえ。「哲学」っていうとなんか、かっこいいよねー!♪知的に見えるよね。憧れるなあ!♪
 
「10万部突破のベストセラー、待望の文庫化!「使える哲学本」として、ビジネスパーソンから圧倒的支持!知的戦闘力を最大化する、リベラルアーツ超入門コンサルの現場で一番役立ったのは哲学だった――。「役に立たない学問の代表」とされがちな哲学は、ビジネスパーソンの強力な武器になる。経営コンサルだから書けた、「哲学の使い方」がわかる1冊」そのエッセンスを紹介しよう。

哲学・思想の専門家ではない私がなぜビジネスパーソン向けに「哲学・思想」の本を書いたのか。その理由を一言で表せば「世界の建設に携わっているビジネスパーソンにこそ、哲学・思想のエッセンスを知って欲しいから」ということになります。

 
シカゴ大学教授、ロバート・ハッチンス「無教養な専門家こそ、われわれの文明にとっての最大の脅威」 「専門家というものは、専門的能力があるからといって無教養であったり、諸々の事柄に無知であったりしていいものだろうか」
 
・哲学・思想を学ぶメリット
 
1 状況を生活に洞察する
2 批判的思考のツボを学ぶ
3 アジェンダを定める
4 二度と悲劇を起こさないために
 
・例えば、いま世界で教育革命といわれる流れが進行していますね。フィンランドのそれが最も有名ですが、年次別のカリキュラムを止めてしまう、教科別の授業を止めてしまうという流れです。ここで弁証法という枠組みを用いて考えてもみると違う理解が立ち上がってきます。
 
これは「新しい教育システムが出てきた」ということではなく「古い教育システムが復活してきた」という理解です。眼の前で起こっていることが、一体どのような運動なのか、これから何が起きるのかを深く理解するために、過去の哲学者が提案した様々な思考の枠組みやコンセプトが、その一助になります。
 
「見送っていい常識」と「疑うべき常識」を見極める選球眼を持つことです。
 
・膨大な「哲学入門」と本書との違い
 
1 目次に時間軸を用いていない
2 個人的な有用性に基づいている
3 哲学以外の領域もカバーしている
 
・なんで僕のスピーチって、今ひとつウケが悪いんでしょうか。アリストテレスは答えます。「ロゴスだけでなく、パトスとエトスも大事なんだよ」と。(論理だけでは人は動かない)
 
「パトス」とはパッション=情熱のことです。本人が思い入れをもって熱っぽく語ることで初めて人は共感します。手を胸に当てて想像してみて欲しいのですが、もしシラけきった表情の坂本龍馬が、さもつまらなそうに維新に重要性を訴えていたとしたら、あれだけの運動を起こすことができたでしょうか?
 
「報酬」(人は、不確実なものほどハマりやすい)わかりやすいのがギャンブルです。ラスヴェガスのスロットマシンも日本のパチンコも勝率を変動させながら報酬を与える仕組みになっていて、これにハマる人が後を立たない。
 
ソーシャルワークは金銭的報酬を与えてくれません。ソーシャルメディアが人に与えてくれる報酬は、ドーパミンです。気がつくとX(ツイッター)やFacebookばかり見ている。メール受信の通知を見ると中身を確認せずにはいられない。そういった行為はドーパミンのなせる業だと考えられています。
 
「人の一生のうちに“偶発事件”などというものは存在しえない」サルトルは言います。例えば戦争です。戦争を「受け入れた」からです。あらゆることが可能であるのに対して、それをせずに受け入れた以上、それはあなたにとっての選択である。「自由の刑に処されている」ということです。

 

よおし!!!武器を手に入れたぞー!!!やったー!!!自衛に使おう。オススメです。(^^)