「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「減速して自由に生きる ダウンシフターズ」(高坂勝)

    


減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)


最近、忙しさを通り越して忙殺されている…。マズイ……もっとのんびりゆったりしたい……という中、この本の著者を心から羨ましく思いました……。(・o・)「減速すれば、景色が鮮明に見える。発見もあるー村上龍のようにシフトダウンしたい…。


「経済成長を追い求める企業でストレスを抱え 自分の時間もなく働く人生よりも、小さく自営し、人と交流し、やりたいことをしたい。そう考えた著者の、開業までの道のりと、開業の様々な具体的なコツと 考え方、生き方を伝える」そのエッセンスを紹介しよう。


・テーマの「ダウンシフト」とは、経済成長至上主義から降りることで人間が本来有している安心の価値に戻り、足るを知る営みになり、分かち合う充足を得る懐かしいようで斬新な具体的手段です。加えて、おのおのがダウンシフトした幸せな暮らしに移行していったなら、この世の中を好循環スパイラルへ導ける、革命への道筋です。(大袈裟かな〜)


・10年前まで勤め人として働いていた私は、29歳のときに600円の年収をもらい日々頑張っていました。40歳の現在、一人で小さな商売を営んで年収350万円ぶらい、時間も有り余っています。まさに「ダウンシフター」と呼ばれるにふさわしい減収と減速です。


・東京池袋の片隅で、わずか6.6坪ほどの小さな飲食店「たまにはTSUKIでも眺めましょ」を営んで7年目。夕方18時開店23:30ラストオーダー。日曜日と月曜日を定休とする週休2日です。朝の起床から夕方まで好きなことをしてのんびり過ごし、16時か17時ごろ仕込み仕事に入ります。家から店まで100m、通勤ストレスなし、24時過ぎ帰宅後、すぐに就寝。席数は14、集客は口コミ、基本的にヒマです。すべての仕事はひとりでこなしますので、人件費がかかりません。


・目的は3つ


1 結婚して家族が増えたのでコミュニケーションの時間を大切にしたい


2 夢への時間を作る(田んぼを見つけ、米を自給すること、ギター弾き語りライブをすること)


3 人々が「頑張りすぎない」「働きすぎない」社会に近づけること。


もう頑張らなくていい。もう無理しなくていい。もう嫌なことをしなくていい。もう親の期待に応えなくていい。もう雇われなくていい。もう評価されなくていい。もう急がなくていい。もう大きくならなくていい。もう儲けなくていい、もう効率化しなくていい。もう経済成長しなくていい、そして、たくさん悩んだっていい。悩みを楽しめばいい。


・私には本当に苦労がありませんでした。好きなことをする過程での苦難は、苦労はありません。嫌なことをすることが「努力」や「苦労」だと私は認識しているので、夢の開業には、いわゆる「苦労」に当てはまる事柄が一切ありませんでした。


「豊かさのリデザイン」「飲食店として「したくないこと」と「したいこと」を学ぶ」「遠慮も販促も必要ない」「ヒマで繁盛しないのに黒字経営!」「円(カネ)を儲けるのではなく、縁(ツナガリ)を設ける」「システムから降りる」「小ささで世界を変える」など。


のんびりゆったりしたいなあ……自分の店を持ちたいなあ…そのヒントになりました。オススメです。(・o・)


    


減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)