「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「長嶋茂雄を思うと、涙が出てくるのはなぜだろう」(テリー伊藤)

このブログで何度も王さん長嶋さんの本を紹介しているけど、この本は強烈だっ!!!


日本人にとって、“長嶋茂雄”とは何か?長嶋茂雄の生きざまを見つめなおすことで日本人は新たな生きる指針を獲得できる!
見事な復活を遂げたヒーローに思いを馳せると、混迷の時代を生き抜く勇気がわいてくる!」そのエッセンスを紹介しよう。


・いままで私たちが長嶋茂雄からもらった最大の教訓は、どんなことがあっても明るく前を向いて生きていくことだ。ピンチでも、苦境でも、へこたれずに笑顔で前に進み、エラーをしても三振をしても、ひとしきり悔しがったあとはもうケロッとしている。だからこそ、チャンスにはめっぽう強い。みんなをガッカリさせて、「エヘヘッ」とベロを出すこともあるけれど、その次には信じられない奇跡を見せて、みんなを大喜びさせることもできる。何度聞いても笑ってしまうようなエピソードを日本一たくさん持っているのも長嶋茂雄の魅力である。


・たとえ病に倒れようとも私たちのヒーローであり続ける長嶋茂雄から私たちはいま何を学び、何を感じればいいのだろう。いまま私たちは長嶋に多くのことを与えてもらった。勇気、感動、躍動、勝利、夢、希望……。そして今、病気、老い、最愛の人との死別、そこから立ち直り新たな希望を見出し、前に進むこと。いま私たちは改めて長嶋茂雄の生き様を見つめることによって、生きる指針を得る。そのことが、恩返しの第一歩となるのではないか。


東京六大学野球のスター、長嶋茂雄が巨人軍に入団した昭和33年当時、日本はまだモノトーンの国だった。しかし、長嶋がいる場所だけは色鮮やかなフルカラーだった。まるで長嶋にだけスポットライトを当てているかのようにキラキラと輝いていた。当時のテレビはまだモノクロだったが、画面に長嶋が映っているときだけはカラーになっているようにさえ見えた。それほど長嶋のいる景色だけは、あの時代の中で眩しく光っていたのだ。


・もし「後楽園球場での長嶋茂雄のプレーを一言で言い表しなさい」という試験問題があったら、正解は「ワクワク、ドキドキ」だろう。


「自分が何をしたら周りが喜んでくれるか。そのために自分をどう表現するかを片時も忘れずに考えていました。自分自身を何にでも対応できるように徹底的に鍛えておかなければいけない。人生は表現力です」


長嶋茂雄を思うと涙が出てくるのはなぜか。それは、長嶋茂雄の前では、人間、だれしも素直になれるからではないか。つまり長嶋茂雄を思うと、人は、まったく無防備になってしまう。だから涙を流せる。大の男が無意識に「俺、泣いてもいいよね」という思いになる。長嶋といいう存在の前にあって、私たちは長嶋と同じように無邪気で無垢で無防備でいられるのだ。


誰に一番近いのだろうと考えてみると、現存する人物ではとても思いつかない。となると、人間ではないもの。たとえば、富士山や海。名月、パンダ。それぐらいしか考えつかない。つまり、天然記念物とか国宝クラスである。長嶋の前に立つと無防備になれる。純粋になれる。すがすがしい気持ちになれる。これは言ってみれば。みんなで初詣に出かける日本人のようなものだ。


そうだ!そうだよ!!!長嶋さんはオンリーワンでナンバーワンだよね!野球ファン必読!読むべし!!!(・∀・)