「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『マンガ チベット死者の書』(桑田二郎)

マンガ チベット死者の書 (講談社コミックス―スピリチュアルコミックシリーズ)

マンガ チベット死者の書 (講談社コミックス―スピリチュアルコミックシリーズ)


この本は深い!(@_@;)「8マン」で有名な漫画家の桑田二郎氏が異常なまでの情熱で漫画化したのがナントチベット 死者の書。歴史の授業で名前だけは知っていたが実際にどんな内容だったか初めてわかった。人間の死後の世界は?人間は生まれ変わるのか?そのエッセンスを紹介しよう。


・人間いつかは「死」の時がくる。いずれはこの世から去らねばならぬ時がくる。それは私たちののがれようのない宿命だ。私たちの死の時、そこに何が起こるのか?自分にどのようなことが起こるのか?それについて ほとんど知らずに生きている。実は死後の世界というのがある。死ぬ時一旦意識は消えても、また、意識が目を覚ますんだ。


「生きるとは?」「いのちとは?」「精神とは?」「霊魂とは?」「神とは?」この「死の意味を知る」ということは、いのち全体の心理を知るってことだ。「いのち」の心理を知ることは、今、生きているこの精神の意味を知ることにもつながっており、それは「魂」の意味を知ることに繋がっている。


チベット死者の書に説かれている「バルドゥ」(「中陰」「中有」とも呼ばれている)の世界とは、私たちの肉体が死んだあと、霊魂が意識だけの「いのち」となってさまよう四十九日間の世界のこと。人間の霊魂というものと「バルドゥ」の世界のつながりには深い深い意味合いが秘められているのです。


・人が死を迎えるその時!ぜひとも!ぜひとも!何がなんでも!!知っておかねばならない大切な 大切なことがらが書かれてあります。それはまず「私たちは死んで、それですべてが終わるのではない!!」ということ。そこに説かれていることは、私たちの生命現象の奥にはたらく霊的次元の進化という巨大な「見えない霊力」によって人間の意識の世界へとあらわれてきたものだ。つまり、それが「仏」の教えといわれるものなのだ。死者の書」の教えは。私たちの知識の限界をはるかに超えた「神智」の次元からの導きの声だ。そしてそれこそが人間の魂を本来の「めざめ」へと導こうとする「仏」のことばだ。私たちはその「声のない声」を観じ、そのことばを理解する時、いつしかそれぞれの「魂」は霊的進化の方向へと導かれゆくのだ。


・死の瞬間の状態を「チカエ・バルドゥ」という。まず人が息を引き取ろうとする時、その意識の世界に死の兆候が現れてくる。それは「池が水の中へと溶け込んでゆく…水が火の中へととけこんでゆく…火が風の中へととけこんでゆく…」といった感じのもの。まさにこの時、内なる生命力が肉体から離れようとしている時だ。そしてその時、死にゆく「いのち」は神秘の発光体を目の当たりに見る!!この「光明」の意味を正しく知っておかねばならない。なぜなら死者が「バルドゥ」の難関を無事に通過できるかどうかは、この光を理解するしないかにかかっているからだ。


・死の瞬間、肉体の世界では筋肉の喪失、五官の働きの喪失、外の世界に向けられた意識の喪失が進んでいるが、さらに深い生命の次元においては「プラーナ」(ヨーガの世界では「生命素」)と呼ばれる生命の根源的なチカラが肉体の次元から別の次元へと抜け出そうとしている状態だ。この瞬間にすべての人に神秘の光が経験されるのだ神秘の発光体それこそが、自らの生命の「空(くう)」なる次元の「存在本来の姿」なのです。「空」というのはこの世の現象を成り立たせている見えない神秘の力だ。それには実態がない、存在を超えた存在だ「色(しき)」というこの現象世界を生み出している根源の次元、それが「空」の次元だ。


・「いのち」というとまず肉体生命というものを思い浮かべるが…実はそれは生命の現象であって「いのち」の本質ではないのだ。いのちの本質とはこの世の現象を超えた「空」なる次元の存在だ。その「存在本来の姿」がまぶしく光り輝く神秘の発光体となって死にゆく意識の中に現れてくるのだ。


・まずは意識の本質ともいえる「いのち」の「純粋意識」「我意識」という意識がある。生きている間はこの二つの意識が一つの肉体脳の中でごちゃまぜではたらいているのだ。ところが死んで肉体脳がなくなると、これらが別々のもののように分かれるのだ。「純粋意識」の方が「魂」の次元に連なってもっぱら精神進化に向かう本質の力となって意識をはたらかせていた。一方「我意識」の方は肉体生命の欲求を満たすためにはたらく精神となって発達してきたので、自らの死後の世界の自らのいのちの本質が光となってあらわれてきてもそれを自らのいのちの素とも気づけないのだ。要するに人間は死の時意識の時、意識の世界に神秘の発光体が現れてくる。それを自分のいのちの根源の光だと悟ってその「光明」と一体になるべし。


分かりやすい!オモシロイ!やっぱり死後の世界ってあるんだね。ちょっと本格的に勉強したくなりました!超オススメです。(*^▽^*)