「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『やっぱりおおかみ』(ささきまき)

やっぱりおおかみ (こどものとも傑作集)

やっぱりおおかみ (こどものとも傑作集)

この本は深いイイ…。(゜レ゜) 

日本にはもう絶滅したと思われていたおおかみが、実は一匹だけいたのだ!ひとりぼっちのおおかみは、仲間を求めて、ぶたの町、うさぎの町、とさまよいますが、どこへ行っても仲間はいません……。

毎日、毎日うろつく。だがおおかみの仲間はいない。

淋しい。仲間が欲しい…でも、うさぎなんかごめんだ。

おれに似た子はいないかな。

みんな なかまが いるから いいな すごく にぎやかで たのしそうだ

でもおおかみの仲間はいない。


…そして出た結論。

おれに 似た子は いないんだ

やっぱり おれは おおかみだもんな おおかみとして いきるしかないよ…。


いろんなテーマが隠れている。孤独とは何か?仲間とは何か?個性と妥協、現実を受け止めること。そして生物種の絶滅…。

やっぱり自分は自分。自分と一生涯生きていくしかないと境地に立ったときおおかみは…。

子どもから大人まで楽しめる。考えさせる絵本だ。オススメです。(^。^)