- 作者: 竹内義和
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2011/11/10
- メディア: 単行本
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恋愛、人生、ヒーロー、痛快、涙、家族、友情、仁義…などさまざまな要素が入り混じっているストーリーだ。
「舞台は大阪。時代は昭和40年代――。「超」のつく怪獣番組好きの祐太朗と智也は、暴力団に殺された香奈の無念をはらそうと、ウルトラマンの着ぐるみを身にまとい、吉田組の屋敷に殴りこみをかけた・・・。著者の実体験を踏まえた、三倍泣けて笑える「新・大衆小説」の誕生!」そのエッセンスを紹介しよう。
・この数日、この高徳寺に遊びに来た少年たちの間で、ある噂が流れ始めた。あのテレビドラマのヒーローのウルトラマンが、この高徳寺に墓参りに来ている…そんな噂だった。しかし、何のためにウルトラマンがそんなことを?彼が倒した幾多の怪獣たちの霊を弔うためなのだろうか?
・智也さん、今や。祐太朗は、静かに瞳を閉じた。頭に絵が浮かぶ。自らの全身が、光に包まれる。細胞の一つ一つが、変化していく。あのウルトラマンへと。僕は、今、ウルトラマンになるんや。なって、みんなが大切にしていたものを守る。智也が守ろうとしたもの。直樹が守ろうとしたもの。楚良が守ろうとしたもの。すべてを守る。そのために。祐太朗はウルトラマンになる。みんなが守ろうとしたものを、守るために、今、ウルトラマンになる。
・直樹と手をつないで部屋に戻った楚良は、ソッとお腹に手をやった。彼女のお腹の中にある新しい生命。その微かな脈動が、確かに楚良の手の平に伝わった。直樹の弟か、妹。祐太朗が戻ったら、この事実を報告しよう。彼は、どんな反応をするだろう?きっと、喜ぶはずだ。子供の名前は?心配いらない。ずっと前から、祐太郎と二人で決めていた。もし子供ができて女の子だったら、香奈。そして、男の子だったら、智也って。
・この墓に眠っているあの人は、正義を愛し、友情を大切にしていた。優しさと力強さに満ち溢れていた。そして、自らの命を賭けて、凶悪な人間から、僕や、楚良や、直樹を守ってくれた。その人の名は、浅黄智也。祐太朗にとって正義のヒーロー。祐太朗の中では、浅黄智也こそが、ウルトラマンだった。
これ、ぜひ映画化して欲しいなあ。傑作の小説が誕生!絶対おススメ!(^。^)
「ウルトラマンの墓参り」ってなんだ?
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20120115/enn1201150832001-n1.htm