- 作者: 吉田戦車
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2011/07/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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シメキリ迫る非常時に、なぜか創作料理を作ってしまう。そんな逃避の日々を綴った、著者初の私的料理エッセイが本になりました。題して「逃避めし。」
「逃避めし」とは──
・しめきりが迫っているのに、つい作り始めてしまうもの。
・マンガのことを考えることを忘れたくて、作り始めてしまうもの。
・酒を進めるために、そして酒のダメージから回復するために作るもの。
・仕事中の小腹を満たすために作るもの。
・売っている味、プロの味への反抗心から作るもの。
・けっして外では買えない味のもの。
・冷蔵庫や食品置き場をからっぽにしたくて作るもの。
・料理人として妻の優位に立とうとして作るもの。
なのだそうだ!う〜ん!わかる気がする!私も料理を作るのが大好きだが、根底にはこの「逃避めし」っぽいんだなあ!その中の一部を紹介しよう。
【チビ太のおでん】
チビ太のおでんは、コンニャク・ガンモドキ・ナルトの組み合わせが正しいのだという。赤塚不二夫先生が満州から引き揚げ、少年時代を過ごした奈良のおでんが原型であるとか。おでんにナルトは未体験だ。他の練り物にはないもちもち感があり、とてもおいしい。そうか、ナルトがこのおでんの主役だったのか。
【トマト納豆】
味付けは生醤油と辛子だけ。ご飯にかけて、あるいは酒のつまみとして、年に何回か食べないと忘れ物をしたような気持ちになる、糸引く赤茶色い流星群だ。
【ピーマン焼き・ピーマンのみそ汁】
たて2つに切り、油で両面を焼き、生醤油をかける。たまらない。これとご飯だけで十分だが、みそ汁もあるとウレシイ。
珍。といっていはいけないですが。みそ汁はピーマンのダシがいいアクセントになり、うまい!もっと早く知りたかった!ピーマンの持つ可能性が、一気に倍以上に広がった気がします。
はあ〜!チビ太のおでんは、早速作ってみよう!この気楽さがいいよね。オススメです。(^。^)