「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『素晴らしきラジオ体操』(高橋秀実)

素晴らしきラジオ体操 (小学館文庫)

素晴らしきラジオ体操 (小学館文庫)

以前、毎朝ラジオ体操をするのがルーティンであった。(^u^) 7、8年やっていただろうか。きっかけは四十肩で腕が痛くなってしまったところ、柔道整復師の弟から勧められた始めたのがキッカケ。おがげで四十肩は完治した。

さて、この本は、そのラジオ体操をテーマにした本。これほどまでに普及しているとは思わなかたった!オドロイタ!

日本人の身体に刻み込まれたラジオ体操の動きとリズム。6分26秒のドラマに秘められた謎を追った面白本。(^u^)なぜ、ラジオ体操はここまで日本人に親しまれるようになったのか?ラジオ体操の誕生秘話、現在も毎日ラジオ体操を続ける「ラジオ体操人」のインタビューが満載!そのエッセンスを紹介しよう。



・年中欠かさず、ラジオ体操に行く人を、自称「ラジオ体操人」という。「槍が降ろうがラジオ体操」は決まり文句で、本当に暴風雨の中、カッパを着てラジオ体操をしている。現在ラジオ体操人口は全国に3000万人といわれる。東京23区で、年中無休のラジオ体操会場は266箇所必ずNHK放送の6時30分に合わせてラジオ体操をする。6時30分にやらねば意味がないのである。


・杉並に住む82歳の辻さんは、毎朝、通勤定期で上野公園にやってくる。近所の応援でラジオ体操をしたこともあるが、やはり昔住んでいたこのあたりでラジオ体操をするのが、「馴染む」のだとう言う。かつては三カ月定期だったが、途中で死ぬと損をするので最近一カ月に切り替えたそうである。「雨が降ろうが雪が降ろうがあたしは休めません」−休めないんですか?「そうです」−なぜですか?「休むと死んだと思われてしまうからです」


ラジオ体操の世界に男も女もない。金持ちも貧乏人もない。その上、命令する人もいない。ラジオから流れる声は「○○していただきましょう」であって、「しなさい」ではない。皆、自分から進んでやっているのである。自由で平等なのである


「地球の引力と同じなんですよ。6時30分になると、体が自然に動き出すんですよ」−無の境地ですね。「そう。空と言ってもよい。天皇陛下も空だな。陛下はただ居る。形も色もなく、ただ居る。つまり、当たり障りのない空だ。人間にとって仮想の宝なんだな。これを心に置くことで初めて、人間は頑張れるんです」


・「よきラジオ体操人の条件は、存在感のないことです。いるのかいないのか、わからない。最近そういえば見かけないなと思ったら、死んでたぐらいの人がいいんです」


・「私も今まで踊りやカラオケやら習い事をしてきましたけど、やっぱりいろいろあるんです。上手いとか下手とか、前にどこでやってたのかとか。そうなると面白くないんです。その点ラジオ体操は上手いも下手もないでしょ。だからここにくる。みんないい人になれるんです。だから毎日、楽しい。ホントいい人ばっかりで」


266カ所!(@_@;) またラジオ体操、再開したくなってしまいました!超オモシロイ!オススメ!(^^♪