- 作者: 星野伸之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/05/01
- メディア: 新書
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なぜ、体重70キロに満たないスリムな体と、最速135キロの遅い直球と86キロのスローカーブとフォーク、この三種の持ち球だけで、並み居るプロの強打者・好打者と真っ向勝負ができたのか?これほどの記録を残せたのか?
彼の球種論、投球論、配球論、そして、門田、落合、清原、松井、高橋ら強打者・好打者との名勝負、福本、山田、村田ら伝説の名選手から学んだこととは?最上級の野球講座がこの本。そのツボとコツを紹介しよう。
・僕みたいに超一流のでない投手が野球界で生き残るにはどうしたらいいか?それは、この球さえ決まればそう簡単には打たれない、というウイニングショットをたった一つでいいから持つことだ。球種は構わない。飛びぬけてスゴイ決め球を持っていると、イチローや松井を相手にしても、そう大怪我しない組立を考えることができる。逆に、それを持たず、いろいろな球種を投げられるがどれも平均点そこそこでは、一流打者にはすべて通打されるだろう。
・七色の変化球なんて必要ない。投手の目標は、ストレートと可能な限り少ない種類の変化球で勝負すること。一流投手ほど球種は少ない。金田正一さんのカーブ、村山実さんのフォーク、阪神時代の江夏豊さんはコーナーいっぱいへのストレート、平松政次さんはカミソリシュート、村田兆治さんはマサカリフォーク、東尾修さんのスライダーなど、人に歴史あり、名投手に絶対の決め球あり。投手という職人は、磨きぬいた自信の道具でのみ勝負する。
・コントロールを安定させるためには、フォームの安定が必要で、それには下半身を安定させることだ。そこで、走り込むことが重視される。
・ピッチャーが描く理想は、まず完全試合。四球を出したらノーヒットノーラン、ヒットを打たれたら完封
、1点取られたら完投…。なんて話を聞くとうらやましい。僕はそんなふうに考える余裕などなかった。9回を投げようと思ったら、3点やっていい、というのが基本的な考え方だった。そう考えれば3イニングに1点やっていい計算になり、達成可能ないい目標になる。夢のような目標を掲げたり背伸びをしていると、日々の戦いの中で見失っているものも多い。理想が高すぎて無理を重ね、現実の自分とのギャップに苦しんで、もろく崩れるのもイヤだった。
…などなど。災い転じて福となす…。この本にはビジネス面でも使えるヒントが満載よ。(^◇^)
『酒場のギター弾き』である私は、ギターを始める時には、カラダの割には手が小さいのと指が短くて太っといのでギターは向いていないと言われた。そう、指が太すぎて弦を抑えると隣の弦に触れてしまうのだ。指の長さだけを比べると小柄な女性と同じが私の方が短いくらいなのだ…。いまでもそうだんだけど…。でもやってみるとなんとかなるものだね。(^◇^) 野球ファンにおススメです。