- 作者: 清水隆一
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2008/03/15
- メディア: 新書
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いかにして選手のやる気と潜在能力を引き出すのか、人の上に立つ者がどう接すれば、選手や部下は自ら動くのか?そのためのメソッドをわかりやすく解説している。いろんな分野にも応用できるよ。そのツボとコツを紹介しよう。(^◇^)
・私は、監督や親に「子供がバッターボックスに入ったら一切指示しないでください。三振しても、アウトになっても、バットを振ったらとにかく褒めるように」とお願いしたのです。子供たちはバットを振るごとに声援を受けます。褒められます。バットを振ることが楽しくなってくる様子が手に取るようにわかりました。
・都市対抗野球時代、相手はあの野茂英雄でした。試合前の監督。「野茂の高めのストレートとフォークボールには絶対手を出すな。そうすれば攻略できる。」ところがあれだけ言われたのにもかかわらず、それらの球に手を出して三振の山を築いていったのです。選手たちは「手を出してはいけない球」は十分分かってます。それを改めて上の者に言われたら意欲やモチベーションが下がります。ネガティブな指示命令は逆効果。
・名前を呼びながら挨拶することを私はお勧めしています。「名前+挨拶」で声掛けれれば、相手は「関心をもってくれているんだな」と思うものです。
・どうやって相手に話してもらうか。人の上に立つ者の「質問力」が重要です。まず相手をしゃべらせる代表的な質問が「オープンクエスチョン」。基本的には「5W1H」の質問です。
・オープンクエスチョンで相手が話を始めたら、相手の話をさらに促すために「ペーシング」が必要です。相手の話を聴くときは、身振り手振りやうなずきを大きくしたり、同じ言葉を繰り返したりして、相手に同調を体全体を使うこと。
・相手が最後まで話しきったら、イエス・ノーでしか答えられない限定質問、つまり「クローズドクエスチョン」を投げかけ、相手が言おうとしていたことや思いを確認しましょう。「あなたはこう思っているんだね?」「あなたはこうやってやるんだね?」そうすることで、部下や選手に「自分の話をちゃんと聴いてくれた」「理解してくれた」という『聴かれた感』を与えることができます。
・「Iメッセージ」。I=私という意味で、褒める場合は「私は〜」とつけることによって個人的な意見になり、相手は否定することができなくなる。「センスのいいネクタイだね。私は、君によく似合っていると思うよ」。
・「Weメッセージ」。組織やチームへの帰属意識が高い人に使う。「私たちは〜」、「みんなは〜」というセリフとつけることにより、ずっと部下や選手の心に届き、次の行動につながる。
なんか、ウチ(SA)のMCPにかなり共通してるね。(^_-)-☆