「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜もし子供が殺人を犯したら?…『赤い指』(東野圭吾)

赤い指

赤い指

またまた東野圭吾直木賞をこの作品で受賞し、この秋待望の映画化!楽しみ!(^◇^)


無償の愛に涙が止まらない… 『容疑者Xの献身』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070510


さて、この本は、氏の受賞後第一作で、『放課後』でのデビューから数えてちょうど60冊目にあたる記念碑的作品なんだって。


「早く帰ってきてほしいんだけど」。妻からの電話で慌てて家に帰った前原昭夫を待っていたのは、庭にある幼い少女の遺体…。部屋に閉じこもる中三の息子のやったことなのか…。息子の一生が台無しになってしまう…。そして犯行を隠すために両親がとった行動は、同居する認知症の母親を犯人にしたてることだった…。どこにでもある家族を襲った悪夢と救済の二日間とは?そしてその先に隠されていた驚愕の真実とは?


少年犯罪、過保護な子育て、夫婦間の亀裂、家族間のコミュニケーションの空洞化、嫁姑の問題、認知症介護、オタク問題…など社会現象を取り入れながら、家族・親子テーマの重い物語。
ん〜さすが東野圭吾!考えされられるなあ…。もし自分がその立場だったらどうすするだろう…。惹きこまれるねえ〜!東野作品でおなじみの刑事・加賀恭一郎が登場するのも粋だなあ。(^◇^)ラストシーンは、またホロリとしてしまった…。(T_T)次の言葉が胸に突き刺さる。


「刑事というのは、真相を解明すればいいというものではない。いつ解明するか、どのようにして解明するか、ということも大切なんだ」


「この家には、隠されている真実がある。それは警察の取調室で強引に引き出されるべきことじゃない。この家の中で、彼等自身によって明かされなければならない」

2つの話が絶妙に絡み合って最後につながるところはさすが。亡くなった親父のことを思い出しました。
みんなに読んで欲しいなあ。ドラマ化して欲しいなあ。(^−^)