「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜禁断のルポ!…『セックスボランティア』

セックスボランティア (新潮文庫)

セックスボランティア (新潮文庫)

数年前に、テレビでセックスボランティアに関することを放映していたのを見たときに興味を覚えたのだが、今回改めて読んでみて、吸い込まれるように読んでしまった。「性」とは生きる根本―。それはたとえ障害者であっても同じこと。


例えば、気管切開をして24時間酸素ボンベが手放せない体でありながら、支援者に連れられソープランドに行き、命綱の酸素ボンベをはずしてセックスする 72歳の男性。命を落とすリスクもあります。それでも、「そのときはそのとき、性は生きる根本、辞めるわけにはいかない」


ボランティアの人はいう。
「もしなにかあった場合は私の責任問題になるでしょうね。それなのに何でやるかって?楽しいんですよ。最初こわごわと自信なさそうだった障害者が、晴れ晴れしたいい顔をしてお店から出て来る。その顔をみるだけで満足なんです。」


障害者専門風俗店、セックスボランティアについて考えるホームページを立ち上げた脳性マヒの男性、両親公認で自宅に出張ホストを呼び、一緒におふろに入ったあと、ベッドまで運んでもらい、ホストと結ばれる先天性股関節脱臼の女性…など。


オランダでは、セックスボランティア」=障害者とセックスをする相手を派遣する団体であるSARを利用する障害者に対して、36の自治体がセックスの助成金を出しているのだとか。また、オランダでは、売春が合法で、同性愛の人同士の結婚も認められている。、それだけではなく、刑務所では、受刑者はパートナーと会って、セックスするための個室を利用できるし、パートナーでなくても売春婦を呼ぶこともできるのだとか。ひえ〜!(>_<)


ん〜深いな…。人間ってすごいな〜。いろんな意味で常識や価値観が変わる本。『性』というものに真正面からぶつかってこの本を書いた著者の勇気に感動!