「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「涙の数だけ大きくなれる! 明日を生きる「自分へのメッセージ」」(木下晴弘)

岡本真夜の「TOMORROW」の ♪〜涙の数だけ 強くなれるよ〜」を思い出すタイトルだなあ!(=^・^=)

 

「人が変わる瞬間とは?人生の中で、人は変われる瞬間というものがあります。
衝撃的な出来事、人との出会い、1冊の本……。しかし、誰もが経験できる一瞬で変われるものが存在します。それが「涙」です。うれし涙、悔し涙、悲しい涙……。
その中で、とめどなくあふれる熱い涙は、一瞬で人を変え、行動へと導きます。

 

著者・木下晴弘は、これまで6万人以上の人たちに、「人はものごとの本質に気づいた瞬間に変わる」というメッセージとともに、熱い涙を与えてきたんだって。特に「仕事がイヤになったら」の中の「あるレジ打ちの女性」のハナシが心に響いた。そのエッセンスを紹介しよう。

 
その女性は、何をしても続かない人でした。
 
田舎から東京の大学に来て、部活やサークルに入るのは良いのですが、すぐイヤになって次々と所属を変えていくような人だったのです。
 
仕事もそう、メーカー、物流、医療事務もすぐやめてしまいます。履歴書には、入社と退社の経歴がズラッと並び、正社員に雇ってくれる会社がなくなりました。
 
結局、彼女は派遣会社に登録しました。例によって「自分には合わない」などと言って派遣先をやめてしまった彼女に、新しい仕事先は、スーパーでレジを打つ仕事でした。
 
多少はタイピングの訓練を必要とする仕事でしたが、勤めて1週間もするうち、彼女はレジ打ちに飽きてきました。「私はこんな単純作業のためにいるのではない」とはいえ、今までさんざん転職をくり返し、我慢の続かない自分が、彼女自身も嫌いになっていました。
 
田舎に戻るつもりで部屋を片づけ始めたときに、机の引き出しの奥から小さい頃に書きつづった大切な日記が出てきました。
 
「私はピアニストになりたい」と書かれているページを発見したのです。
 
「あんなに希望に燃えていた自分が今はどうだろうか。履歴書にはやめてきた会社がいくつも並ぶだけ。自分が悪いのはわかっているけど、なんて情けないんだろう。そして私は、また今の仕事から逃げようとしている……もう少しここでがんばろう」
 
「私は昔、くり返し弾いているうちに、どのキーがどこにあるかを指が覚えていた。そうなったら鍵盤を見ずに、楽譜を見るだけで弾けるようになった」
 
彼女は昔を思い出し、心に決めたのです。
 
「そうだ、私は私流にレジ打ちを極めてみよう」と。ピアノを弾くような気持ちでレジを打ち始めて、数日のうちに、ものすごいスピードでレジが打てるようになったのです。
 
すると不思議なことに、これまでレジのボタンだけ見ていた彼女が、今まで見もしなかったところへ目がいくようになったのです。
 
最初に目に映ったのはお客さんの様子でした。
 
「ああ、あのお客さん、昨日も来ていたな」「ちょうどこの時間になったら子ども連れで来るんだ」とか、いろいろなことが見えるようになったのです。
 
それは彼女のひそかな楽しみにもなりました。
 
相変わらず指はピアニストのように、ボタンの上を飛び交います。そうしていろいろなお客さんを見ているうちに、今度はお客さんの行動パターンやクセに気づいていくのです。
 
「この人は安売りのものを中心に買う」とか、「この人はいつも店が閉まる間際に来る」とか、「この人は高いものしか買わない」とかがわかるのです。
 
そんなある日、いつも期限切れ間近の安い物ばかり買うおばあちゃんが、5000円もする尾頭付きの立派なタイをカゴに入れてレジへ持ってきたのです。 
 
彼女はビックリして、思わずおばあちゃんに話しかけました。
 
「今日は何かいいことがあったんですか?」
 
おばあちゃんは彼女ににっこりと顔を向けて言いました。
 
「孫がね、水泳の賞を取ったんだよ。今日はそのお祝いなんだよ。いいだろ
 
う、このタイ」と話すのです。
 
うれしくなった彼女の口から、自然に祝福の言葉が飛び出しました。
 
「いいですね。おめでとうございます」
 
お客さんとコミュニケーションをとることが楽しくなったのは、これがきっかけでした。いつしか彼女はレジに来るお客さんの顔をすっかり覚えてしまい、名前まで一致するようになりました。
 
「○○さん、今日はこのチョコレートですか。でも今日はあちらにもっと安いチョコレートが出てますよ」「今日はマグロよりカツオのほうがいいわよ」などと言ってあげるようになったのです。
 
レジに並んでいたお客さんも応えます。「いいこと言ってくれたわ。今から換えてくるわ」そう言ってコミュニケーションをとり始めたのです。
 
彼女は、だんだんこの仕事が楽しくなってきました。
 
そんなある日のことでした。
 
「今日はすごく忙しい」と思いながら、彼女はいつものようにお客さんとの会話を楽しみつつレジを打っていました。
 
すると、店内放送が響きました。
 
「本日は込み合いまして大変申し訳ございません。どうぞ空いているレジにお回りください」 ところが、わずかな間をおいて、また放送が入ります。
 
「本日は込み合いまして大変申し訳ありません。重ねて申し上げますが、 ぞ空いているレジのほうへお回りください」
 
そして3回目、同じ放送が聞こえてきた時に、初めて彼女はおかしいと気づき、周りを見渡して驚きました。
 
どうしたことか5つのレジが全部空いているのに、お客さんは自分のレジにしか並んでいなかったのです。
 
店長があわてて駆け寄ってきます。そしてお客さんに「どうぞ空いているあちらのレジへお回りください」と言ったその時です。
 
お客さんは店長の手を振りほどいてこう言いました。
 
「放っといてちょうだい。私はここへ買い物に来てるんじゃない。あの人としゃべりに来てるんだ。だからこのレジじゃないとイヤなんだ」
 
その瞬間、彼女はワッと泣き崩れました。
 
「そうそう。私たちはこの人と話をするのが楽しみで来てるんだ。今日の特売はほかのスーパーでもやってるよ。だけど私は、このおねえさんと話をするためにここへ来ているんだ。だからこのレジに並ばせておくれよ」 その姿を見て、お客さんが店長に言いました。
 
彼女はポロポロと泣き崩れたまま、レジを打つことができませんでした。 仕事というのはこれほど素晴らしいものなのだと、初めて気づいたのです。
 
そうです。すでに彼女は、昔の自分ではなくなっていたのです。それから、彼女はレジの主任になって、新人教育に携わったそうです。
 
彼女から教えられたスタッフは、仕事の素晴らしさを感じながら、今日もお客さんと楽しく会話していることでしょう。
 
 
塾をやめたいと申し出る生徒に対しては、私はいつもこう言いました。
 
「わかった。塾をやめるというのも君の人生における1つの選択だ。もちろんやめてもいい。でもね、明日やめなさい。明日になったらまた、明日やめよう、そう思いなさい。毎日そう思い続けるんだ」
 
逃げればピンチ、挑めばチャンス。挑むことによって磁場が変わり、力を引き寄せる。そしてそのうち、やめたい、 イヤだと言っていた状況も大きく転換していくのです。
 

その他、「戦禍の子どもたちが望んだもの」「なぜ、ガンはV字編隊で飛ぶのか?」「あなたには喜んでくれる人がたくさんいる」など。

 

いいなあ……。(T_T) 人ってちょっとしたことで人生が変わるね。超オススメです。(=^・^=)