「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?身近な疑問からはじめる会計学」(山田真哉)

この本のウワサは、発売当初から知っていた。でも違和感があった。なぜなら、ワタシの父は、さおだけの行商をやっていた、つまりさおだけ屋が本業だったからだ。昭和40年代後半は、さおだけ屋だけの需要があったのだ!!♪ まあそれはいいとして……。

 

あの店はいつも客がいないのになぜ潰れないのだろうか?――この本では、日々の生活に転がっている「身近な疑問」から考えることで、会計の重要なエッセンスを学んでいきます。細かい財務諸表は出てきませんし、専門用語もそれほど多くありませんので、気を楽にして、ひとつの読み物として読んでみてください。「会計が嫌い」「会計が苦手」「会計を学んでも意味がない」と思っている方でも、きっと会計に対する見方が変わるはず」そのエッセンスを紹介しよう。

 
・そもそもさおだけは、引っ越しの際などに一度買ってしまえば、当分のあいだ新しいものを買う必要はないはずだ。1年に一度とか、オリンピックのように4年に一度は買い換えなくてはならないというのならまだしも、だいたい10年くらいは持ってしまうものではないだろうか。
 
 ・自分の人生で、いったい何回さおだけを買わなければならないのか想像していただきたい。つまり、さおだけは商品としては著しく需要が低い一般家庭において常に需要が発生する豆腐や野菜を扱う商売とは、根本的に質が違うのだ。
 
・さらに、もし折れたり錆びたりして家にあるさおだけが使いものにならなくなり、 急いで買い換えなくてはならなくなったとしても、さおだけ屋がトラックで家の近くまで売りにくるのを気長に待っている人などほとんどいないだろう。
 
・ここで、いったんポイントを整理すると、
 
1 さおだけという商品にそもそもの需要(ニーズ)がない
 
2 わざわざさおだけ屋から買うメリットもない
 
・話はまだ終わらない。そのさおだけ屋さんが、庭まで持って行って、もの干し台に掛けてあげるよ」というのでお願いしたところ、Aさん宅のもの干し台を見て、この土台だけど、もう腐っていて危ないね」「せっかくいいさおだけを買ったのに、この土台だと倒れてしまって折れる危険性があるよ」「もし強風が吹いて倒れたら怪我をするかもしれないから、すぐにでも修理したほうがいい」などといい出した。
 
危ないといわれて不安になったAさんが、「どうしたらいいのでしょう?」と尋ねると、「だったら、知り合いの業者がいるから頼んであげるよ」という。それで結局、土台の修繕工事費がなんと10万円! Aさんがあとで息子夫婦からさんざん怒られたのはいうまでもない
 
・つまり、たとえ商品のニーズがほとんどなくても、単価を高くすることさえできれば、高い売り上げを上げることができ、結果として高い利益をはじき出すことができるのである。このように単価を上げるという方法は、会計的に考えるなら実に有効なやり方だ。 ハンバーガー業界の業績が悪化したときも、真っ先に打たれた手が、格安バーガーの値上げと高級バーガーの大々的な宣伝であったことからもわかるように、単価を上
げることが業績回復の最も安易な手段なのである。
 
・つまり、なにも本業だけで儲ける必要はなく、副業など他のところでちゃんと利益を上げることができれば商売は成り立ちますよということだ。しかし、いくら副業がおいしいからといって、本業をやめて副業だけに絞ってしまっては本末転倒になってしまう。料理教室やワイン教室だけしか商売にしなかったなら、おそらくこのお店は潰れてしまっていたはずだ。なぜなら、この場合、「高級フランス料理店のシェフ(ソムリエ)が教える」というところに、お金を払う価値があるからだ。
 
・ここからいえることは、本業と副業はバラバラになっていてはいけない、お互いをつなげて考えろということだ。本業があるから副業が成り立ち、また逆に、副業があるから本業が成り立つ。これらが密接にリンクし合ってこそ、相乗効果が生まれるのだ。
 
・なんと、「さおだけ屋」なる商売はそもそも存在しなかったというわけだ。お得意様に他の商品を配達するついでに「さおだけ屋」を営業している金物屋もあるらしい。
 
 
・仕事の合間にやっているわけだから人件費はさほどかからないし、トラック代、ガソリン代なども本業のものをそのまま流用することができる。つまり、諸経費は限りなくゼロに近いというわけだ。さらにいえば、そもそもの商品である「さおだけ」だが、これも本業のお店でもともと売っていたものである。本業ではない副業なのだから、たとえまったく売れなかったとしてもそれはそれでいいわけだし、もし売れたとしたらラッキーというわけである。
 
ベッドタウンに高級フランス料理店の謎
 
「高級」なのには理由があった謎はすべて解けた。フランス料理教室もワイン教室も、毎月1回で月謝は約1万円。これなら習い事としてはちょっと高い程度で、生徒は集まりそうだ。水曜が開講日で定員はそれぞれ10名。フランス料理が2教室、ワインも2教室で、 つまりお店側からしてみれば毎週開講していることになる。そこで単純に計算すると、 10(人)×4(教室)×1万(円)で、月額40万円となる。
 
また、入会金も1万5000円を取っていたから、10(人)×4(教室)×1万5 000(円)で、60万円。この入会金というものは経費がまったくかからないため、 60万円全額がそのまま利益になる。これなら商売として十分に成り立ちそうだ。
 
しかも、こういった教室のターゲットは、昼間に時間の取れる主婦層がメインだから、教室は昼過ぎから夕方に開けばいいわけで、フランス料理店の本業であるランチやディナーの時間にかぶらないつまり、なにも本業だけで儲ける必要はなく、副業など他のところでちゃんと利益を上げることができれば商売は成り立ちますよということだ。
 
しかし、いくら副業がおいしいからといって、本業をやめて副業だけに絞ってしまっては本末転倒になってしまう。料理教室やワイン教室だけしか商売にしなかったなら、おそらくこのお店は潰れてしまっていたはずだ。
 
なぜなら、この場合、「高級フランス料理店のシェフ(ソムリエ)が教える」というところに、お金を払う価値があるからだ。
 
タイトルがキャッチーだよね。売り方がうまいなあ!オススメです。(=^・^=)