「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「コンビニオーナーぎりぎり日記」(仁科充乃)

この日記シリーズ、ハマるんだよねー!よくぞ!出版していただきましたー!ってカンジだよねー!この本のテーマはコンビニオーナーだよ!♪
 
シリーズ累計56万部突破!ベストセラー、日記シリーズ最新刊!30代でフランチャイズオーナーとなり、以降30年間にわたってコンビニの最前線で奮闘する著者による、怒りと悲哀と笑いの記録。オーナーである私たち夫婦は休んでなどいられない」そのエッセンスを紹介しよう。
 
休日が取れなくなって、今日で1057日目。もう3年近く、1日も休んでいないことになる。近隣にコンビニが増え、店舗の乱立で売上げは激減。お客の取り合いばかりで なく、従業員も奪い合いとなり、今では時給を上げても応募者はゼロ。人手も足 りなきゃ、人件費も削らなきゃで、オーナーである私たち夫婦は休んでなどいられない。
 
3年のあいだ、休めないのが当たり前となったら、早朝出勤して、昼ごろ帰宅でたりすると、むしろ罪悪感すら湧く空き時間に30分ほど本屋にでも行ければ、休日を満喫した気分になる。コンビニの24時間営業が社会問題となり、 常連さんたちから「たいへんだね」と声をかけてもらえるようになり、精神的にはずっと楽になった。
 
・人間不信になる。電話に出ると、レシート見たらスパゲッティーが1つ余計に計上されている ぞ。今すぐ家まで金持って謝りに来いよ!」。レジに来たお客が、野良猫にエサでもやるように小銭を放り投げる。「お弁当、温めますか?」と尋ねると、レンジのほうを顎でしゃくる(「温めろ」ということらしい)。
 
・ ………………書き出せばきりがない。それは私がそれまでの人生で経験したことのない 出来事だった。ふだんニコニコと接している知人や友人たちも、もしかしたら裏ではみんなこんな態度をとっているのかと疑いたくなった。だが、コンビニでの30年間の歳月は私を劇的に変えもした仕事を理解し、楽 しんで手際よくやれるようになった。人が好きになり、服装や身なりなどの見か けでは判断できないことも十分に理解した。眉を剃り、肩から腕へ刺青を入れた 男性と冗談を言い合える。30年前の私からは考えられない変化だ。 
 
・今、みんなが食べているもの、読んでいるもの、流行っているもの、そのすべてがコンビニに揃っている。店頭でコンビニの変化をずっと見続けていると、時代の動きまで見えてくる気がする。同じく、人々のものの捉え方、考え方の変化 もまだよくわかる。コンビニは日本社会の縮図なのだ。
 
・本書に書かれているのはすべて、コンビニオーナーとしての30年間で実際に私が体験したことである。 コンビニを通じての人間模様と社会の変化、そして何よりコンビニオーナーの痛みや喜び、その現実をとくとご覧いただくことにしよう。
 
・過酷な仕事、危険な仕事、長時間の仕事、炎天下や極寒での仕事、ちょっと雨が降れば急遽休みになる不安定な仕事。みんな黙っているとわからないが、一言 二言話していく中に、それぞれ悩みや苦しみを抱えて働いていることがわかる。 働くことは一緒だが、他人の命を預かり、日々神経をすり減らす介護にくらべたら、コンビニはお気楽かもしれない。
 
・私はよく、これほどまでに大量の食料を捨てた罰で飢え死にするのではないかと考えた。コンビニを始めてすぐに感じたこの違和感は、30 年経った今なお変わることはない。
 
「食」は贅沢さえいわなければ、すべて廃棄で賄える。サラダ、肉料理、魚料理、お総菜、果物、そしてデザートまで、毎食フルコースだ。私たちはここ2年ほど、 ほぼ毎日廃棄を食べて生きている。息子は「僕の『母親の味』はファミハの廃棄」というウケ狙いの一言を持っている。
 
その他「猛暑の炭酸ペットボトルの危険性」「深夜営業を規制して」「廃棄をつまんで終わるクリスマス」「ヤクザの忘れ物」「オープン3日間は本部の取り分」「コンビニバイトくらい」「覚えるのに苦労する支払い方法」「ファミリーマートのSVは「サラリーマン」、元CKは「番頭」」など。

 

なーるほど。休みがないってキツイよねー!学びになるなー!オススメです。(=^・^=)