「世界は、愛で変えられる。映画『パッチギ』(井筒和幸監督)のモチーフとなった『少年Mのイムジン河』。映画の中でも重要な役割を果たす曲「イムジン河」の日本語訳者である松山猛が、曲との出会いを当時の純情な気持ちと共に詩情豊かに綴る」そのエッセンスを紹介しよう。
・『イムジン河』は松山が作詞したものでもなければ、 私が作曲してものでもなければ私が作曲したものでもない。 はるか北の大地から、不思議な運命で我々のもとに届いた。 しかし『イムジン河』に生命を与えたのは、我々であると思う。『 イムジン河』はリムジンガンではないのである。 こうして国境を超え『イムジン河』になったのである。『 イムジン河』はいつまでも私と松山にとって青春の河なのである。 (加藤和彦)
・あの時、誰が、 そしてなぜレコードを発売中止にしたのかという問いは、 誰が半島を分けてしまったのかという歌詞と同じくらいに深い。 北から南へ「飛びゆく鳥よ自由の使者よ」 と自由な交流に向けて歌っている。はっきり言って、 歌詞が時代より早すぎたのである。今も、 目をつむると聴こえてくる。「皆さん想像して下さい。 もし大阪と東京の間のどこかで日本が引き裂かれていたら」 と司会の私が言って、 加藤和彦さんのイントロで歌った私たちは20歳だった。 若かった。時代に対しあまりに早すぎたあの歌詞は、 55歳になった今でも、まだ早い。
歌ってスゴイな。ここまで社会を巻き込む力があるんだね。ああ、聴きたい、歌いたいっ!!!超オススメです。(^^)