- 作者: 藤本隆一
- 出版社/メーカー: 産能大学出版部
- 発売日: 1998/09
- メディア: 単行本
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私は、ケンタッキーフライドチキンが子供の頃から大好物だった…。しかし高校生の時、食べすぎてお腹を壊して以来、匂いを嗅ぐだけでもダメというくらい大嫌いになり、また30代の後半から食べれるようになったという経歴を持つ。(^_^;) 今では大好きよ!
そして何よりもその創業者である、カーネル・サンダースの生き方が好きなのだ!ケンタッキー・フライドチキンを始めたのは、彼がナント65歳のとき。そして世界でフランチャイズビジネスのはしりとして世界的企業を起こした男の半生は感動!(T_T) 超高齢化社会を迎えている私たち日本人に勇気を与える一冊だ。そのエッセンスを紹介しよう。
早くに父を亡くした彼は、工場で働く母を助けて6才で料理を始めた。弟妹と母のために焼いたパンが皆に大喜びされたのが7才。このときの嬉しさをカーネルは生涯語り続け、その感動が「おいしいもので人を幸せにしたい」というもの。
そして大人になってから開いたガソリンスタンドに併設された「サンダース・カフェ」という店が大繁盛したのだ。その店の名物が彼が作る独特の味付けのフライドチキンだった。そして多くの客で賑わい、店を増改築して順風満帆に見えた。
しかし、時はアメリカのモータリゼーションが華やかりし頃、新しいハイウェイが作られ、しかもサンダース・カフェはそのルートから外されてしまったのだ!交通が不便になったために客が激減し、彼は泣く泣く店を手放すことになる。そして税金と未払いの代金などを支払うと、彼の手元にほとんどお金は残らなかった。このとき、彼は65歳。\(◎o◎)/!
彼に残されたものは、中古のフォード社製の車、そしてサンダース・カフェもで最も人気のあった,彼が独自に考え出した「7つの島から取れた11種類のハーブとスパイス」を使い、圧力釜で作るフライドチキンの作り方だけだった。(スパイスの味は、現在でも極秘の配合で、007のジェームスボンドでも持ち出すことができないくらい厳重に保管されているのだ。)
彼は考えた。このどこにもないフライドチキンのレシピを他のレストランに紹介して、気に入ってくれたら、作り方を伝授し、その代わりにフライドチキンが売れた分だけ1ピースにつき5セントのロイヤリティをもらうという契約を結ぶということ。これしか彼がお金を稼ぐ道は残されていなかった…。
彼は車に寝泊りし、飛び込みでレストランというレストランを尋ねて回った。試食さえしてもらえればきっと気に入ってくれるはずだ…。きっとこの味を求めている人がいるはずだ…。
そして断られた数は約1600店!それが今では、世界約80カ国に10000件近い店舗数を構えるまでに成長した。カア〜!!!スゴっ!!\(◎o◎)/!
駆け足で書くとこういうことなんだけど、なんてドラマチックな、波乱万丈の人生が見えてくる…。これは心に響くなあ〜…。この本はオススメよ〜。結びにカーネル・サンダースのこの言葉を贈ります。
『人生は自分が作り上げていくもの、そして人生に『遅い』ということはない』