恥ずかしながら、私は知りませんでした……大和ハウス創業者で、松下幸之助、本田宗一郎と並び称される石橋信夫という人物を。
ユニークな名言・格言を生み出す達人でもあったという。この本では一話ごとに創業者の名言を掲げ、その言葉に結晶した等々の経営のヒントを伝える。そのエッセンスを紹介しよう。
・「住」の世界の革命家として大和ハウス工業を創業し、一兆円企業に育て上げるまでの、着想のヒント、小が大を呑む闘魂、営業のツボ、複眼の視点、人材育成のコツ、直感と決断、「先の先」を見る先見性、情愛と「人の道」、逆転の発想。「石橋信夫」の仕事と人生を語ることは、日本という国が、もっと真っ当で、輝いていた時代を語ることになると思う。
・事業のいのちは、カンやで。
・スピードこそ最大のサービスだ。
・アイデアを金では売らない。
・商品は三年後には墓場へやれ。
・お金ができたら商売は儲かりません。お金がないほうが儲かるもんや。
・仕事に惚れろ。会社に惚れろ。自分に惚れろ。(大和ハウス工業の“三惚れ”)
・身の回りは“金利だらけ”や。われわれ全員の身に、いつも金利がついて回っとると、いう意識を、徹底してほしい。
・商売は“深草少将(ふかくさのしょうしょう)だ”
・いま社会が、国が、何を求めているか。遊びから芸術・文化までよく考えないと、大和ハウスは潰れてしまう。
・樋口くん、“先の先”を見てくれよ。“先の先”やぞ。
やっぱりひとかどの人物の言葉は響くなあ。学べるなあ。ビジネスマン必読です。オススメです。(╹◡╹)