「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「メジャーリーグに魅せられて 天才たちの記録と伝説」(向井万起男)

テレビで日本のプロ野球を放映しなくなったのと、日本人メジャーリーガーの活躍で、メジャーもその名のとおり「メジャー」になってるよね!♪(笑)やっぱり日本の野球が世界一なんだね。そうはいってもメジャーは奥が深いっ!!!
 
「現地取材40年!輝ける才能!噴出するパワー!天才選手多数登場!ワクワクする別次元のスピード! リスクを恐れないプレー! 常に記録は更新! TVではわからないメジャーリーグの実像! 著者は日本で一番のメジャーリーグ通といってもいいと思います。自費でアメリカをレンタカーで走り周り、ついには朝日新聞夕刊に2007年4月から2019年3月まで12年間、週一で連載(連載タイトルは「大リーグが大好き!)。日本人が行ったこともない現地で徹底的に取材、「通説」をひっくり返しています。本書ではメジャーリーグのスターたちの桁外れな人物と途方もない記録が満載」そのエッセンスを紹介しよう。
 
【イチローの打撃の真髄】
 
イチローの打撃については多くの人が多くのことを語っている。でも語られていないこともある。今回は、その中からイチローの打撃の真髄を数字で示したい。
 
打率は割り算だ。安打数を打数で割って求める。で、高い打率を残すためには安打数を増やし、打数を減らすのがイイことになる。安打数を増やすためには安打を打つしかない(当たり前ですね)。打数を減らすためには四球を選ぶにかぎる(四球は打数には勘定されない、念のため)。この両方をバランス良くやっている選手が首位打者になりやすいと考えるのが普通だ。 でも、イチローは四球を選ぶ気なんてサラサラないみたいに、ひたすら打って打数を増やしてしまう。こういう選手は首位打者になりにくいはずなのに、イチローはアメリカン・リーグの首位打者に2回もなっている。2001年と2004年。しかも、この2年とも、アメリカン・リーグで打数が最も多かったのもイチローときている。これがイチローの打撃の真髄だ。
 
大リーグ史上、所属リーグで打数が最も多いのに首位打者になった選手はイチローを含めて9人しかいない。そして、こんなことを2回もやってのけたのはイチローだけだ。さらに、 大リーグ史上、最も打数が多かった首位打者は2004年のイチロー (704打数)、2番も 2001年のイチロー (692打数)ときている。
 
イチローが2回目の首位打者となった2004年の打率は3割7分2厘。これは21世紀の最高打率。今でも、この打率を超えた選手は1人もいない。そして、打数は所属リーグのトップ (実は両リーグ合わせてもトップ!)。さらに、大リーグ史上、この年のイチローの打数は首位打者として最も多い。となれば、この年にイチローが達成した年間安打262本という大リーグ記録は永遠に破られないと考えてイイだろう。
 
【56試合連続安打の謎】
 
1941年、ジョー・ディマジオが56試合連続安打という記録を樹立した。1試合に少なくとも安打を1本は打つということを56試合も続けたなんて途轍もないことだ。空前絶後の記録だ。
 
“それって、そんなに凄いことなのかなぁ”と思う人のためにわかりやすい例をあげておこう。 安打製造機のようにバンバン安打を打ちまくったイチローの大リーグにおける連続試合安打の最高は27試合。ディマジオの半分にも及ばないのだ。大谷翔平は18試合で、ディマジオの3分の1にも及ばない。
 
ディマジオの記録が如何に凄いかは、連続試合安打の順位を並べてみれば更に、そして一番良くわかる。30試合連続安打の選手(21人いる)は連続試合安打の記録としては30位だが、そこから上位に向けて記録を見ていくと、1試合ずつ増えていくのだ。31試合連続安打の選手、 32試合連続安打の選手、33試合連続安打の選手・・・・・。2試合の間隔となっているのは4位の42試合連続から3位の44連続試合のときだけ。ところが、ディマジオは2位の45試合に一気に11試合も差をつけた56試合ときている。これでディマジオの65試合連続安打が如何に突出した凄い記録かわかるだろう。
 
・ディマジオはたまたま運良く56試合連続安打を達成したわけではない。ディマジオは大リーグでプレーする前にマイナー・リーグの選手となった(多くの大リーガーが行うことだ。マイナーリーグでイイ成績を残せば大リーグでプレーできるようになる)。そして、いきなり61試合連続安打という凄いことをやってのけたのだ。高校を卒業したばかりの、まだ18歳の新人だったのに。
 
ディマジオがマイナーリーグで61試合連続安打、大リーグで56試合連続安打という大記録を残せたのは、ディマジオには唯一無二の特徴があるからだと私は思っている。では、その特徴について。 
 
ディマジオは首位打者に2回もなっている。つまり、安打を多く打てる好打者だった、それだけではなく、本塁打王にも2回なっている強打者でもあった(本塁打が10本を超えたことはなく46本が最高だが、30本以上の年が5年連続を含めて7回もある)。ちなみに打点王にも2 回なっている。1937年の167打点(この年は、こんなに凄い打点なのに打点王ではない)は1年間の打点としては大リーグ歴代11位という見事な記録だ。
 
こういう成績を残した選手は他にもいる。ディマジオは三冠王になったことはないが、三冠王に2回もなった大リーガーが2人もいるくらいだから。でも、ディマジオほど常に強い打球を打つためにフルスイングをしているのに三振が極めて少ないという選手はいないのだ。それを示すデータを紹介しよう。ディマジオは大リーグで13年間プレーしたが、そのうち規定打席数をクリアーしたのは2年。その12年のうち7年で三振数が本塁打数より少ないのだ。大リーグ史上、こんな選手はディマジオ以外には一人もいない。たとえば、三冠王に2回もなって “打撃の神様”とも呼ばれるテッド・ウィリアムズは規定打席数をクリアーした13年のうち三振数が本塁打数より少ないのは一年だけだ。
 
このディマジオの唯一無二の特徴は生涯通算記録で比べるとさらに良くわかる。ディマジオは通算本塁打361本、通算三振369。三振が本塁打よりわずか8つ多いだけなのだ。テッド・ウィリアムズは本塁打521本、三振709。ベーブ・ルースは本塁打714本、 330。バリー・ボンズは本塁打762本、三振1539。現役選手もあげておこう。大谷翔平は本塁打225本、三振917。アーロン・ジャッジは本塁打315本、三振1209。本塁打王になるほど本塁打は打たないが安打は多く打って首位打者になっている選手もあげておこう。イチローは大リーグで首位打者に2回なっているが、通算本塁打117本、通算三振! 080。現役選手からは2024年まで3年連続で首位打者のルイス・アレエスをあげておく。 通算本塁打28本、通算三振194。
 
この特徴がどうして連続試合安打と結びつくのかを説明しよう。野球には運という要素もある。強い打球を打ったのに野手の正面に飛んだために安打にならなかったり、ボテボテのゴロを打ったのに、たまたま打球がイイところに転んだので内野安打になるといった具合に。でも 。毎試合の毎打席でフルスイングをして三振せずに強い打球を飛ばせば毎試合に1本は安打を打つことになる確率が高くなるのは当然だ。ディマジオより安打を数多く打ち、打率も高い選手はいるが、ディマジオのように毎試合コンスタントに安打を打っているわけではない。三振してしまったり強い打球を常に打っているわけではないので安打がゼロの日もあれば複数安打を打っている日もあるというパターンが多いのだ。本塁打に関しても同じ。ディマジオより本塁打を数多く打っている打者はいるが、ディマジオより三振が遥かに多いので毎試合安打を打つことなどできない。
 
以上がディマジオの56試合連続安打について私が考えていることだが、すべて正しいかどうかは皆さんで判断して頂きたい。そして、ディマジオが56試合連続安打を達成した理由が他にあるのであれば教えて頂きたいと思っている。
 
その他、「内野安打とヘッドスライディング(イチローとピート・ローズ)」「左利きで(3000本安打500本塁打)を達成した唯一の男(ラファエル・パルメイロ)」「大谷翔平の50-50:その歴史的意義と本当の価値」「最後の4割打者の人間性(テッド・ウイリアムス)」など。

 

読ませるなあ〜!おもしろすぎるなあ!やっぱりメジャーだね。野球ファン必読、超オススメです。(=^・^=)