フーテンの寅さんこと渥美清。亡くなってからもう23年経つんだねえ…。時の流れは早いねえ……。
「自分を語ることの極端に少なかった渥美清がわずかに残したエッセイ3篇と、吉行淳之介、安岡章太郎、淀川長治、森繁久弥、和田誠、加藤芳郎、近藤日出造らとの対談を収録」中でもあの名人芸の口上と啖呵売(たんかばい)の一部を紹介しよう。
「結構毛だらけ猫灰だらけ」「 見上げたもんだよ屋根屋のフンドシ」「天に軌道があるごとく、 人それぞれ運命てえものがあります。四角四面の豆腐屋の娘、 色は白いが水臭い」「白く咲いたが百合の花、 一度変われば二度変わり、三度変われば四度変わる。 淀の川瀬の水車、誰を待つやらクルクルと、 四角四面の豆腐屋の娘、色は白いが水臭い、四谷赤坂麹町、 チャラチャラ流れるお茶ノ水、粋なねえちゃん立ち小便……」 っていうふうにいきます。
黒い品物だとするでしょ。「白い黒いは何見てわかる。 色が黒くてもらい手なけりゃ、山のカラスは後家ばかり。 色は黒いが味見ておくれ、味は大和のつるし柿。 色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入歯で食いつけない」 とやるわけです。
英語の本なんか売るとき、「見てごらん、ABC、 メンソレータムにDDT、NHKにマッカーサーまで書いてある… …」出てくるのが古いんですよね。 むかし大学ノートに一つ一つ筆記しましてね。 こういう口上をうまくやれると、兄貴株になれるらしいんですね。
これも古き日本の文化だよね〜!寅さんの映画、観たくなりました。オススメです!(・∀・)♪