- 作者:藤子 不二雄A
- 発売日: 1996/06/18
- メディア: 文庫
二人の中ではどちらが好き?私は「ドラえもん」「パーマン」の作者の藤子・F・不二雄(藤本弘)氏よりも、「プロゴルファー猿」「笑ウせえるすまん」「魔太郎がくる!」の藤子不二雄Ⓐ(安孫子素雄)氏の方が好きだなあ。
そして藤子氏の自叙伝ともいうべき漫画がこの本。ずっと前に読んだのだが、読み返してみるとまた新たな感動!!!
いろんな道がある……楽な道、けわしい道、のぼり道、くだり道、人の一生は、旅人が、初めて通る道を行くようなものだ……。
ひとりの少年が、一本の位置を進もうとしている……その道は……まんが道!!!そしてその少年の名は、満賀道雄(安孫子素雄)、そして盟友・才野茂(藤本弘)と出会う。
「おれのこれからの道はまんが家への道なんだ。今の日本は戦争に負けたために ただただ 食べて生きていくだけで せいいっぱいだだが 人間は ただ食べて生きていくだけでは満足しなくなる…そのうち 食べものに不自由しなくなると きっと 人びとは娯楽をもとめるようになる…
そのとき 必要とされるのが 映画や小説や……そしてまんがなんだ!おれはその日をめざして まんが家になるため がんばるつもりだ」
男と男の友情、夢に向かう姿、手塚治虫への憧れ、挫折と誤解、初恋…読むたびに惹きつけられる。一気に読んでしまう。個人的には連続ドラマにして欲しいなあ。名作中の名作!座右の書としたい。オススメです。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~comefx99/masai.htm
BOOK〜漫画史に残る隠れた名作!…『少年時代』(藤子不二雄A)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20101103