「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

TV〜『夢を仕事にした人スペシャル』(カンブリア宮殿)


私が、好きな番組、テレビ東京カンブリア宮殿。いつもビデオに撮って、休みの時に見てます。(^u^)さて、一か月前のものなんだけど、2011年一発目は、とても興味深い内容だった。自分の夢を実現してきた、3名が出演したのだが、なんといっても、ダントツだったのは、バス好きが高じて、バス会社を作ってしまった銀河鉄道山本宏昭氏だ。


新春ドリカムスペシャル  カンブリア宮殿 ニッポン人よ、大志を抱け!〜夢を実現する方法〜
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20110106.html


銀河鉄道(世界一小さいバス会社)社長 山本宏昭 氏(47歳)


ディーゼル独特のカタカタカタという音に惹かれた」

東京・東村山朝6時。この日の始発バスに運転手が乗り込む。実は、この会社の社長の山本だ。山本は社長なのにつらい早朝の運転を自ら買って出ている。「バスが好きっていうだけ」バスの運転手になりたい。そんな子どもの頃の夢を実現するために山本はバス会社を自分で作ってしまった。山本の会社はバス20台を所有し、4路線を運行している。1999年創業、社名は銀河鉄道999から名付けた。


自宅を訪ねてみると、根っからのバスマニアぶりを披露してくれた。見ていたのは子どもの頃から撮りためた膨大なバスの写真。


山本の実家は酒屋さん。今も店は両親が切り盛りしている。この店に最初のバスの思い出があるという。昔は家の前が西武のバス停だった。必ずここのバスが止まって店にいれば必ず見れた。学校から帰るといつも店の前でバスばかりを見ていた。音、匂いにさえ心をはずませた。「うれしいですよね。発進の時のエンジンの音も聞けるし」


バスに乗ったら席はもちろん一番前。運転手の動作を食い入るように見つめた。夢は決まった。バスの運転手になるんだ!だが大学に進んだことが仇となる。当時運転手に大卒はいらないというバス会社がほとんどだったのだ。バス会社への就職を断念。しかたなく家業の酒屋を手伝うことに。しかし、山本はあきらめてはいなかった。1987年(23歳)中古のバスを700万円で購入。自家用車にしてしまったのだ。以来酒屋の仕事をさぼってはバスをピカピカに磨く。休日には自ら用意した制服を着て、ドライブを楽しむ。ようやく夢を手に入れたかに見えた。しかし、バスの中は、空っぽ。やがて心の中に違和感が広がっていく。「自家用バスに乗って、空っぽで走っても全然面白くないな」山本は気がついた。客を乗せてこそ本当のバスなんだ。そして36歳の山本は1999年たった一人でバス会社を設立。バス3台からの小さなスタートだった。


そんな山本にチャンスがやってくる。新たなバスの路線ができるという。地元東村山市が新秋津までのバスの路線を計画。参入者をコンペで選ぶことになった。ライバルは、大手(西武、小田急、京王)を含む6社。弱小の銀河鉄道がとても太刀打ちできる相手ではない。自分だから作れる路線があるはずだ。山本は街の人の声を聞いて歩いた。『病院に行けるバスがあると助かるな』『買い物に使えると便利よね』こうした声をもとに山本は路線を引いた。病院は玄関先まで乗り入れる。商店街も回ろう。「酒屋の配達であちこち走り回って道は知ってるし、地域の人とも顔見知りだし、きめ細かいサービスができれば可能性はあるかな」山本は100ページを超える企画書を提出。住民本位の路線が認められ見事コンペを勝ち抜く。そして2003年1月(40歳)念願の路線バスがスタート。いまやすっかり地元の足となっている。『朝は10分おきに出ているので便利』『ないときに比べたらもう全然楽です』と乗客は喜んでいる。


「自分としてはハンドルを握っているのが一番幸せなので、楽しくてしょうがないですね。そこに乗ってくれるお客さんがいて喜ばれるのは最高でしょうね」客の笑顔をいっぱい乗せて山本はハンドルを握り続ける。


山本の信じがたいエピソード


・大学時代21歳で「大型二種免許」一発合格。アルバイトもバス一色。

大型二種は大勢の人を運ぶんだと、一発合格はあり得ない世界。でも100点満点の人を落とすわけにはいかないと試験官(警察官)。「バスの運転は小さな頃から見ていてエンジン音を聞いていて、この音の時にクラッチを切ってこう操作するとか感覚で覚えていた」「バスに触っていると話ができる感じがした。SLの機関士が機関車を生き物と感じるのと同じ感覚だと思うんですけどね」「バスが好きと恥ずかしくてなかなか言えなかったですね。友達には電車が好きと濁していた」「好きなことをやって自分が満足できれば良かった」


赤字が続いているものの、少しずつ夢を叶えている。


村上龍はいう。「夢と言っている間はすごくほんわかしているんですよ。この人たちを見ているとどこかで明らかに『目標』になっている。夢とずっと言っている人は絶対に実現できないですよ」


バス馬鹿と呼ばれた男
http://www.gintetsu.co.jp/baka.html

夢だけでつくった世界一小さなバス会社 銀河鉄道ホームページ

http://www.gintetsu.co.jp/

カンブリア宮殿
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/