「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「あふれでたのはやさしさだった 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室」(寮美千子)

 

以前、寮美千子さんのこの本を読んだとき、衝撃だった。感動が走った。思わずナミダがこぼれた……。(T_T) コトバって大事だね……。(T_T)

 

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奈良少年刑務所で行われていた、作家・寮美千子の「物語の教室」。絵本を読み、演じる。詩を作り、声を掛け合う。それだけのことで、世間とコミュニケーションを取れなくて罪を犯してしまった少年たちが、身を守るためにつけていた「心の鎧」を脱ぎ始める。「人間ていい生き物だな」と感じる。そのエッセンスを紹介しよう。

 

・受講生の一人が、固く閉ざしていた心の扉を開くと、連鎖反応のように、次から次に心の扉が開かれる。すると、みんなが心の奥にしまっていたつらい体験や、悲しい出来事を蠣を切ったように語りだす。それをきっかけに、とめどなく「やさしさ」があふれてくる。 仲間を慰める言葉、自分も同じだったと共感する言葉が、教室にあふれかえるのだ。
 
わたしには、彼らの口から転がりだしてくる言葉がみな、真珠のようなやわらかな輝きを帯びているように感じられた。殺人などの重い罪を犯した彼らから、そんなにも美しくやさしい言葉が飛びだしてくることに驚き、涙せずにはいられなかった。なんだ、みんないい子じゃないか、ほんとうはやさしいんだ。 ほんとうはやさしいんだ。こんな子たちが、どうして重い罪を犯してしまったのだろうか。心底不思議に思った。
 
さまざまな縛りや不安から解き放たれ、すなおな自分自身に戻っていくことで、呼吸が楽になり、人と対話できるようになっていった。わたし自身も彼らの役に立っていることを実感できて、自己肯定感を増すことができた。
 
わたしは確信した。「生まれつきの犯罪者」などいないのだと。人間は本来、やさしくていい生き物だ。それが成長の過程でさまざまな傷を受け、その傷をうまく癒やせず、傷跡が引きつったり歪んだりして、結果的に犯罪へと追い込まれてしまう。そんな子でも、 癒やされ、変われることがあるのだと、心から信じられるようになった。
 
教室を通してもう一つわかったことは、彼らがみな、加害者である前に被害者であったということだ。困難な背景もないままに、持って生まれた性質だけで犯罪に至った子など、 一人もいなかった。「わたしだって、彼らのような目にあえば心を閉ざし、世界を恨みたくなる」と思うような悲惨な生育歴も数多く聞いた。
 
「刑務所」や「犯罪者」に対して、わたしがそれまで漠然と抱いていたイメージは大きくくつがえされた。彼らはわたしたちと、なんら変わらない人間だ。はじめて知ったその事実を、なんとか世間の人々に伝えたいと思った。
 
 
……いいなあ……読み進めてみてナミダが出てきたよ……。やさしい気持ちになれるなあ……オススメです。(T_T)