「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「超訳百人一首 うた恋い。2」(杉田圭)

最近ハマっている、「うた恋い。」シリーズの第二弾。平安貴族の頃の百人一首をマンガにしたもの。いつの時代でも恋愛模様は同じなんだね…。そのエッセンスを紹介しよう。


【平安貴族の恋愛】


平安男子がどうやって恋に落ちたかというと…噂話とか、覗き見だ。美人という噂を聞いて、遠巻きに家の中を覗いたりして、良さげだったらそれが恋の始まり。顔もまともに見たこともない相手に恋をするんだ。そこから先は…今で言うならネット恋愛に似てるかな。手始めに恋文を送る。何通も何通もね。文で充分に気持ちを伝え合うことができたら、女性の家を訪ねる。その後、なんつうか御簾ごしにデートして、やっと御簾の中に入れてもらえるんだ。

ただ、平安の強烈なところは結婚が成立するまで女性の顔を見られないことだ。初夜を含めて連日3日通いつめ、晴れて夫婦になるんだけど、3日目の翌朝、初めて妻となったその人の顔を見ることができる。そこで男性がギョッとしちゃう…なんてこともざらにあったんだ。



あまつ風 雲のかよい路 ふきとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ(僧正遍昭

〜風よ 強く吹いて 天女が通る道を 閉ざしてくれないか 今しばらく 彼女の姿を見ていたいから


立ち別れ いなばの山の みねにおふる まつとし聞かば 今帰り来む(中納言行平)

〜私は行かなくちゃ でも君が呼べば 必ず帰ってくる 必ず


ふくからに 秋の草木のしをるれば むべ山風を あらしといふらむ(文屋康秀

〜見て見て。風メッチャ強くて 草木なぎ倒されてんじゃん だから「山」に「風」で「嵐」っていうんじゃね?


花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に(小野小町

〜きれいな花も 咲いたままでは いられない ぐるぐる思い悩んでいたら 私もあっという間におばさんになっちゃった


いにしへの しずのおだまき 繰り返し むかしを今に なすよしもがな」(伊勢物語

〜時間を巻き戻して昔のように仲良くすることができたらいいのになあ


いいねえ。恋の歌は永遠だね、オススメです。(・∀・)



シリーズの一作目も併せて読んでね。(・∀・)


「超訳百人一首 うた恋い。」(杉田圭)